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2014年、MicrosoftはベゼルレスなWindows Phoneを計画も、最終的にはキャンセル

いまならウケるだろうけど、当時はどうだったかな?

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Windows Phoneの終了を宣言したMicrosoft、一時期はNokiaから買収したLumiaシリーズを精力的に出していましたが、開発コミュニティを取り込めずに尻すぼみになってしまった形です。

そんなLumiaシリーズにおいて、最近増えているベゼルレス端末の「元祖」になれたかもしれない端末が2014年に計画されていたとWindows Cntralが報じています。

その端末は、2015年にリリースされたローエンドモデルのLumia 435。発売されたLumia 435は同時にリリースされたLumia 532と見分けがつかない平凡なデザインの端末でしたが、開発段階では今風の3方ベゼルレスデザインになる予定だったとのこと。実際、プロトタイプも作られており、Windows Centralがそのプロトタイプのレビューを行っています。

全画面のプロトタイプと最終的なLumia 435では、基本スペック自体はSnapdragon 200にRAM 1GBと同じですが、ディスプレイは5インチ 1280 x720と大きくなっています(最終的なLumia 435は4インチ 800×480)。

仕様Lumia 435ベゼルレスプロトタイプ
ディスプレイ4インチ 800×4805インチ 1280×720
SoCSnaodragon 200Snapdragon 200
RAM1GB1GB
ストレージ8GB + microSD4GB + microSD
カメラ2MP/0.3MP5MP/720p
バッテリ1560mAh1800mAh
サイズ118.1 x 64.7 x 11.7mm126.7 x 67.78 x 9.25 mm

この種の3方ベゼルレス端末の先駆けは2014年にリリースされたシャープのAQUOS Clystalだと思いますが、ひょっとしたら、こちらのほうが早くリリースされた可能性もあります。

▲AQUOS Clystal

最終的になぜベゼルレス案が破棄されたのかは不明ですが、この端末は200ドル以下でリリースする予定だったとのこと。実際にリリースされたLumia 435、および上位のLumia 532がどちらも100ドル以下だったことを考えると、200ドルの設定が高すぎた(もっとローコストな端末を投入したかった)、Lumia 532との差別化ができず、ラインナップを増やしたいMicrosoftにとって不都合だった、というあたりなのかもしれません。

それにしても、もったいないですね。もっとも、当時これがリリースされていたとして、受け入れられたかどうかは別の話ですけど。

(source Windows Central)