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映画「亜人」は原作を知らなくても楽しめるアクション大作

とにかくアクションがすごい。邦画もここまで出来るのかぁという感じ。

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9月30日から公開が始まっている映画「亜人」を観てきました。原作のマンガ、アニメの存在は知っていたものの観たことがなく、映画だけしか知らない状態だったのですが、迫力のアクションシーンに圧倒されつつ、素直に楽しめる映画でした。

ちなみに、Netflixにアニメ版があったので、映画を観終わったあとに全話視聴しています。

アクションシーンのレベルが高いエンターテイメント

本作の見どころは何といても佐藤健の演じる「永井」と綾野剛が演じる「佐藤」のアクションシーン。全体的に少数対多数、その多くは1人対大勢というシーンなのですが、障害物に隠れながらの単調な銃撃戦などではなく、ハリウッド映画を彷彿とさせる銃撃戦を交えた格闘戦がともかく圧巻。

また、死んだら全快して復活する亜人と、殺さないように動きを封じたい人間との頭脳戦の側面もあり、ただただ面白いの一言です。

中盤の対SAT戦だけでもこの映画を観る価値がある気がします(アクション好きなら)。

ただ1点だけ気になったのがラスト部分。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、決着の付き方が「それはどういうこと?」という感じでした。そこだけ少しモヤモヤしてしまったのが残念です。

マンガ版、アニメ版とも違うストーリー

以下、アニメ版を観終わってからの感想です。

綾野剛の「佐藤」は違和感がなく、とても「佐藤」でした。まさに怪演。原作(アニメ)では初老に近い設定のキャラクターですが、年齢不詳な感じに仕上がっています。

佐藤健の「永井」のほうは、原作では高校生でしたが、映画では社会人(研修医になりたて)。冷たさが薄れて妹とも仲が良く、少しいい人風になっています。これは映画の尺の中で原作のような冷たさを演じると、ただの嫌な奴になってしまうという判断なのかもしれません。

また序盤の亜人と判明してからの友人との逃亡が丸々削除されており、交通事故から即拘束となっています。このため、原作では重要人物であるはずの海斗も出てきません。ですが、ストーリー的に破綻はなく、登場人物を絞ったことで映画に集中しやすくなっていると感じます。

アニメ版も原作(マンガ)とはストーリーが異なるようなので、こちらも読んでみようと思っています。

ところで、吸血鬼のように心臓に木の杭を打ち込むのは、亜人を殺すのに効果的な気がするのですが、リセットのタイミングで体内の異物は除去されるのだろうか?