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手書きの内容をスマホへ送れるモレスキンの「スマートライティングセット」を買ってみた

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Smart Writing Set

モレスキンが4月8日に発表したスマートライティングセットを購入してみました。SmartPenと専用ノートの組み合わせで、書いた内容をリアルタイムにスマートフォンに送ることが出来るというデジタルメモのセットです。

日本では4月20日から先行発売

今回は米Moleskinの公式サイトから購入しましたが、日本でも4月20日からモレスキンの公式サイトで先行発売、5月20日からは一般販売も開始されるということです。価格は税込28,188円。米国からの購入では本体が$199、スピアネットの転送費用が$37の計$236、これに国内消費税1000円がかかり、トータルで約27,000円となりました。国内で買うよりかはちょっとだけ安かったかな?

スマートライティングセット 4月20日(水)先行発売 | MOLESKINE モレスキン

なお、米国から購入したパッケージにも日本語が記載されており、マニュアルも日本語並記でした。

Smart Writing Set

専用ペン Moleskin Pen+

発表時の記事にも書きましたが、Smart Writing Setの専用ペンはモレスキン独自のものではなく、ネオスマートペンN2のモレスキンコラボモデルです。Moleskinのロゴが入っているほか、オリジナルはペン尻のラインが緑なのが白になっているといった違いがあります。

moleskin pen+

充電はmicroUSB。バッテリは連続使用で約5時間持つそうです。

Moleskin Pen+

お腹側に電源スイッチがあります。ちなみに技適マークもありますね。オリジナルのN2が取得しているので当然といえば当然ですが。

moleskin pen+

小さなマルチカラーのLEDもあり、電源の通知のほか、状態表示も行います。

moleskin Pen+

ペン先に赤外線カメラがあり、そこで専用ノートに印刷されたパターンを読み取ります。ペン自体は普通のボールぺーんです。

moleskin pen+

替え芯として、ZEBRAの4C-0.7が付いてきました。4Cリフィルが使えるのでジェットストリームなども使えますね。

moleskin Pen+

ペンは大きめのボールペンサイズ

この専用ペン(スマートペン N2)、他のデジタルペンよりも小さいというのがウリではありますが、持ってみるとそこそこな大きさです。ただ軸が三角形なので持ちやすい(握りやすい)ですね。

moleskin Pen+

他のペンと並べてみました。上からジェットストリームの4in1、Livescribe 3、Moleskin Pen+、CamiApp Sの専用スタイラスです。

moleskin Pen+

専用ノート ペーパータブレット

Smart Writing Setには専用のモレスキンノート、ペーパータブレットも入っています。

ペーパータブレット

名前の通りタブレットに似せて小口に丸みを持たせた独特の形状です。正直なところ、普通の形状のほうが使いやすいんじゃないかと思っています。

ペーパータブレット

紙質などは普通のモレスキンのノートです。無地ではなくドットパターンが印刷されています。また、写真では見づらいですが、細かなパターン(Ncode)が印刷されています。

ペーパータブレット

このNcodeをペン先のカメラが読み取り、筆記内容を記録します。

Ncode

ノートはモレスキンが単品で販売するはず(米国では$29.95、約3,300円)ですが、モレスキンにこだわらなければNcode対応のノートがAmazonでも購入できます。

専用アプリ

マニュアルにはiOS向けアプリの記載しかありませんが、Androidでも利用可能です。

Moleskine Notes - part of the Moleskine Smart Writing Set

Moleskine Notes – part of the Moleskine Smart Writing Set
開発元:Moleskine Srl
無料
posted with アプリーチ

Neo Notes - Neo smartpen N2

Neo Notes – Neo smartpen N2
無料
posted with アプリーチ

iOS向けは専用アプリ、Android向けはオリジナルのN2と共通のアプリなのですが、Android向けのNeo NotesはモレスキンのPen+とペアリングするとモレスキン仕様に変化します。

筆記の認識は優秀

実際に書いてみましたが、スマートフォンへの転送は非常にスムーズです。もちろんスマートフォンと連携せずにデータだけ貯めて置き、あとで送信することも可能です。

2016-04-19 13.06.50

ページの追記にも対応

便利なのがノートの書くページを変えると、それに応じてアプリ側のページも変わるところ。元のページに追記しても、ちゃんとそのページに戻って追記されます。

これはものすごく便利ですね。でも何ページ目に書いているのかってどうやって認識してるんだろう?Ncodeでそういう情報が埋め込まれてるのかな?

書いたものはクラウドへの共有も可能

もちろん今時のアプリなので、書いたものはそのまま画像にしたりPDFにしたりも可能です。それをクラウドへ保存したりも当然できます。

この手のデジタルペンのなかでは使いやすい

これまでも手書きをそのままデジタルにするというのは、LivescribeやCamiApp S、Slateなどいくつか使いましたが、それらの中では群を抜いて使いやすいと感じます。ペンの大きさが程よいというのが大きな要素ですが、アプリの完成度も高いと感じます。

アプリ上ではペンの色を変えられるので、マルチペンになって色を使い分けられるようになるとさらに便利なのですけどね。ペン芯は引っ張れば簡単に抜けるので、ノートに貼りつけられるような替え芯ホルダがあると便利かも。

ただ、この手の危機の最大の欠点が電源が入っていないと記録できないという点ですね。筆記を始めたら(ペン先に力がかかったら)自動でONになるなどの仕組みがほしいところです。

※自動でONになるようになりました(アプリから設定可能)。

なんにしろ、スマホへの入力よりも手書きが好きという人は買って損はないと思いますよ。

追記

ペーパータブレットは持ち歩くには大きいので、モレスキンのポケットと同じ大きさの「プロフェッショナルノート ミニ」を購入しました。

すでに手放せなくなってる モレスキンのスマートライティングセット用にポケットサイズのノートを購入