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近い将来の現実? 映画「レディ・プレイヤー1」 原作とはだいぶ違うけど、それもまた良し

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先週末、今季イチオシの映画「レディ・プレイヤー1」が公開されました。監督はスティーブン・スピルバーグ。映画オリジナル作品ではなく、アーネスト・クライン作の同名小説「Ready Player One(邦題:ゲームウォーズ)」の映画化です。

ネタバレ無しに感想を書くと、控えめに言って最高です。ストーリー的にはやや強引だったり、その程度のこと、5年間だれも気づかなかったの?と思うような箇所もありますが、実に王道なパターンで安心して観ていられます。また、さまざまなサブカルチャー、ポップカルチャーからいろいろなもの登場しており、それらを探すだけもニヤッとしてしまいそうです。

ただ、残念ながら原作とは大きく異なる内容となっています。特に3つの試練はほぼ別物。かろうじで最後の試練のみ近いものになっていますが、第1、第2の試練は面影もなく、重要なアイテムとなる、とあるコインの取得方法もまったく違います。もっとも、映画で数時間におよぶパックマンのパーフェクトゲームとか見せられても面白くもないだろうし、必要な改変だったとは思いますが……。

この点、原作ファンは注意したほうがいいかもしれません。映画として観ると最高ですが、原作の映画化として考えるなら、合格点かどうかは意見が分かれるところです。

個人的には、レオパルドンが出て来てくれないのが残念なのと、アルテミス(Art3mis)の中の人と会うの早くね!?という印象はありましたが、それ以外は概ね満足。

この改変、悪いことばかりではなく、映画ならではのシーンも登場します。その一つが、序盤にある金田のバイクとデロリアンのレースシーン。原作にはなく(金田のバイクは登場すらせず、デロリアンは数行名前が出てくる程度)、映画のオリジナルシーンですが、このシーンだけで映画を見る価値があったと思える人も多いのではないかと思います。

他にもオーバーウォッチのトレーサーやチャッキー、マスターチーフなどが大暴れするのも必見です。

ところで、映画に登場するVRゴーグル、2画面っぽくなく、かつ外した状態でもモニターっぽく表示することができるみたいですが、どうなってるんでしょうかね?ちなみに、原作では網膜投影とされていました。

あとタイトルの「レディ・プレイヤー1」。映画だけみて、その意味を推測出来た人はいるのだろうかというくらいに描写が割愛されていた気がしますが、ようするに、昔のゲームでよくあるタイトルメニューのやつです。

  Ready
> Player 1
  Player 2

ところで、どうしてもサマーウォーズの仮想世界OZを思い出してしまうのですが、レディプレイヤー1の原作は2011年刊行。サマーウォーズの公開は2009年。やっぱり何かしらの影響はあったのかな?