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Nokia N9を1ヶ月弱使ってみた感想

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Nokia N9を使い始めて1ヶ月弱ですが、その操作性にすっかり魅了されてしまっています。

N9には、iPhoneのようなホームボタンもないですし、Androidのようなホームボタン、戻るボタン、メニューボタンなどもありません。その代わりにSwipe UIという特徴的なユーザーインターフェースが採用されていて、画面やアプリの切り替え、アプリの終了などをすべてSwipe(iPhoneのホーム画面切り替えでも使う、画面を右から左、左から右などになぞる動作です)で行うことができます。このSwipe UIが快適すぎて、AndroidやiPhoneを弄るときについついSwipeしてしまい、「あれ?」っと思うこともしばしば……。

モバイルデバイスはPalm、WindowsMobile、Symbian、iPhone、BlackBerry、Androidといろいろ使ってきましたが、その中でもダントツの操作性です。iPhoneが登場し、その後Androidを触ったときには、正直「操作性だけならiPhoneの方が上、iPhoneを超えるのは難しいかもしれない」と思ったりしていたのですが、N9(のSwipe UI)は間違いなくiPhoneの操作性を超えています。NokiaがMeeGo端末から手を引いてしまったので、このSwipe UIがどうなるのか不明なのですが、もうAndroidもiPhoneもこのUIを採用……とまでは言わないので操作性を真似したほうがいいと思う、絶対。

そんな感じでべた褒めのN9ですが、ほかの人に薦めるかというとちょっと微妙。少なくとも日本国内ではあまりお勧めはできません。理由はアプリ。

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N9はOvi StoreというNokia公式のアプリマーケットを使えますし、マーケットにはない、いわゆる野良アプリもたくさんあります。が、沢山あるといってもiPhoneやAndroidには適いません。先日のGDD2011の話では、Androidマーケットには30万以上のアプリが登録されており、アプリのインストール数は80億回を超えているとのこと。一日55万台のAndroidデバイスがアクティベーションされている(これ、本当かなぁ?)とのことなのでこの数は今後も加速していくことでしょう。一方のiOS向けアプリは50万以上とのことです。

この状況にN9は(というかMeeGoは、かな?)ちょっと太刀打ちできそうにありません。それ以前にGoogleマップが使えないなどの基本的ともいえるアプリがサポートされていないのもマイナスです(マップに関してはOviマップというのがあるのですが、残念ながら日本では使い物になりません)。DropBoxは非公式ながらクライアントがありましたが、Evernoteも非対応です。

そういうわけで、現状では(日本国内では)パワーユーザーやガジェットマニアしか手を出さない、出しにくい端末になっています(そもそも海外端末を輸入して使うということ自体、一般の人には理解されないのだと思いますが)。