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青い猫型ロボットが作れるかも!? 近未来をデザインする研究会社「オムロン サイニックエックス」設立

SINIC理論が何やら強そう

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オムロンが本郷に近未来をデザインする研究会社「オムロン サイニックエックス株式会社」を新たに設立、その発表会が行われました。

オムロン サイニックエックス(OMRON SINIC X)は、オムロンの考える近未来デザインを創出する戦略拠点で「AI」「ロボティクス」「IoT」「センシング」など幅広い分野のそれぞれトップ領域で活躍する人材を集めたとのこと。メンバー1人1人が大学で研究室を持てるような人材ばかりで、いわく「青い猫型ロボットが開発できるかもしれないメンバー」とのことです。

ただオムロンというと血圧計や体温計などのイメージが強く、あまりAIやらロボティクスやらとは縁がなさそうな雰囲気も感じるのですが、実はそんなこともなく、この血圧計などの健康医療分野は事業の1割程度とのこと。

そして以外だったのですが、駅の無人改札やプリクラ、ATM、感応式の信号機を世界で初めて作ったのはオムロンだそうです。

なぜオムロンがそんな先進的なことをいち早く実現出来てきたのか。そこにはオムロンの創業者、立石一真氏が1970年に発表した未来予測理論「SINIC理論」の存在があります。

この理論、どんなものかをオムロンのサイトから引用すると、下記のようなもの。

 SINICとは“Seed-Innovation to Need-Impetus Cyclic Evolution”の頭文字をとったもので、「SINIC理論」では科学と技術と社会の間には円環論的な関係があり、異なる2つの方向から相互にインパクトを与えあっているとしています。ひとつの方向は、新しい科学が新しい技術を生み、それが社会へのインパクトとなって社会の変貌を促すというもの。もうひとつの方向は、逆に社会のニーズが新しい技術の開発を促し、それが新しい科学への期待となるというもの。この2つの方向が相関関係により、お互いが原因となり結果となって社会が発展していくという理論です。

この理論を根底に、社会、科学、技術の相互進化を捉えることで事業成長に繋げてきたとのことです。

そしてこの先にあるのが、近未来デザインの創出。具体的にこんなもの、というのは定まってはいないようですが、とりあえずはAI関連がメインになる様子。

▲「自律AI」が一つのテーマのようです

一つの区切りとして、2025年が挙げられていましたが、その頃までの、何かしらの面白い成果が見られるようので、期待していたいと思います。

(source オムロン)