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Google、非認証デバイスでGAppsのブロックを開始。カスタムROMはホワイトリストに登録可能

セキュリティ的にはいいことなんだろうけど、面倒です

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Google Playや開発者サービス等々、Android端末にはGoogleのアプリは基本的にインストールされていますが、後からインストールが必要になる場合もあります。中国向け端末やカスタムROMなどで、Googleアプリが入っていない場合です。しかし、この方法が今後、若干面倒になるかもしれません。

XDAによると、3月16日以降に作成されたファームウェアでは、Googleアカウントの認証がブロックされるようになっているとのこと。もちろん、Googleの互換性テスト(CTS : Compatibility Test Suite)をクリアし、認証を受けているものは問題ありません。問題となるのは、カスタムROMやCTSを受けていない一部の端末です。

この制限、1年前からデバイスメーカーには通知があったようですが、厳格には実施されていなかった様子。一部のユーザーは以前から遭遇していたようですが、Google Play開発者サービスのデータをクリアすれば回避できるなど、大きな問題とはなっていませんでした。ただ、この回避方法もすでに利用できないとのことです。

▲XDA-Developersで報告されている画像

では今後カスタムROMは利用できないのというと、もちろんそんなことはなく、専用サイトで端末のAndroid IDを登録すれば利用可能です。

Android IDはadb shellで「settings get secure android_id」と打つと取得可能です。

2018.4.4 追記:Android IDの取得方法、正しくは下記。

$ adb root
$ adb shell 'sqlite3 /data/data/com.google.android.gsf/databases/gservices.db "select * from main where name = \"android_id\";"'

ただし、1アカウントに付き登録できるIDは100個まで。普通は問題ない数ですが、ROMを焼き直したりファクトリーリセットを行うたびに別のIDに代わるそうで、頻繁にROM焼きする人は注意が必要なのかもしれません。

2018.4.4 追記:1カウントに付き100個の制限が削除されました。

自分でGAppsを入れるような人にとっては、ひと手間増えた程度の感覚でしかありませんが、端末の中にはCTSを受けずにリリースされているものもあるのだとか。今回の変更はそういった端末をあぶりだし、適切に認証を受けることを促すのが目的のようです。

私のようにほとんどROM焼きなどもしない、ごく一般的なユーザーには関係がない内容ではありますが、怪しい中華端末などを買っった場合に上図のようなエラーが出たら、そういえばそんなこともあったなぁと覚えておくと慌てなくて良さそうです。

(source XDA-Developers)