GoogleとFitbitは1月14日(現地時間)、以前から進められていた買収作業が完了し、Fitbitが正式にGoogle傘下になったと発表しました。
GoogleによるFitbit買収は2019年11月に発表されていたもの。もともと2020年中の買収完了を目指していましたが、プライバシーへの懸念や反トラスト法違反の調査なども絡み、規制当局の承認作業が進んでいませんでした。
なお、プライバシーへの懸念に対しては、GoogleはFitbitで収集したデータは広告などには使用しないと欧州委員会に対して誓約を行っています。欧州委員会はこれを受けて12月に買収を承認していましたが、米連邦通信委員会(FTC)も承認したことで、買収完了の報告になったと考えられます。
ただし、反トラスト法に関わる調査はまだ継続中だと米司法省はコメントを発表しています。なんらかの横やりが入る可能性はゼロではなさそうです。
もともとこの買収はFitbitが収集するデータ目的ではなく、Fitbitが有するハードウェア技術を吸収するのが目的としていました。そのFitbitも、かつてPebbleを吸収し、その技術を利用したスマートウォッチをリリースしています。
このことから、うまくいけば停滞気味なWear OSのテコ入れや、Googleによる「Pixel Watch」のリリースも期待できるかもしれません。
source: Fitbit