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ARグラス「Rokid Max」国内販売、Android TV搭載「Rokid Station」も予約開始。早速試してみた【PR】

手軽なモバイルディスプレイ

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ARグラスを手掛けるRokidが、次世代ARグラス「Rokid Max」の国内一般発売を開始しました。また、世界初のGoogle認定ARグラス用Android TVデバイス「Rokid Station」を8月後半以降に発売するとして、公式サイトでの予約を開始しています。価格は、Rokid Maxが6万8800円、Rokid Stationは2万1990円。セットで購入すると、3800円引きの8万6990円で購入可能です(発送は8月下旬以降の予定)。

Xreal Airを始め、VITURE Oneなど、最近はこの手のAR/XRグラスが増えてきていますが、Rokid Maxもその1つ。Rokid自体は、2018年創業ですでに5世代以上のARをグラスをリリースしており、この分野では古参の1社となります。

視野角広めなARグラス「Rokid Max」

Rokidの最新モデルRokid Maxは、片眼1920×1080の解像度でリフレッシュレートは120Hz。視野角は50度で、この手の製品では広いほうで、約6m先に215インチの相当の画面が表示されます。

▲Rokid Max

▲裏側

215インチといっても、VRヘッドセットや映画館の最前列で見るような迫力はなく、少し離れて見る大画面といった感じ。ただ、視野角が広いため、最近体験したXreal Airよりも大画面な印象を受けます。

▲おおよそこんな感じの見え方

眼鏡ユーザーにとって、こうしたAR/XRグラスは眼鏡を掛けたまま装着できるのか、補正レンズを入れられるのかが重要な問題なのですが、Rokid Maxは0.00D~-6.00Dの範囲で近視度数を調整できるダイヤルを搭載しています。このため、この範囲に収まる近視であれば、眼鏡不要で使用できます。

▲両眼に独立した調整ダイヤルがあります

この範囲に収まらない場合や、乱視がきつい場合などには、オプションの補正レンズが利用できます(約4700円)。

なお、装着感は落ちますが、フレームが薄い(細い)眼鏡であれば、その上からRokid Maxを装着することも一応はできます。

ちなみに筆者の視力は0.1以下、度数でいうと左右とも-4.00Dですが、眼鏡なしでもRokid Maxの画面をはっきり見ることができました。ただし、はっきり見えるのは画面だけなので、Rokid Maxを透過して見る周囲の風景まで見えるようになるわけではありません。

ツルの右側にボリューム調整ボタンと輝度調整ボタンを備えているほか、左右のツルにスピーカーも搭載しています。

▲右側のツルにボリュームボタン(長い方)と輝度調整ボタン(短い方)を搭載

USB-Cケーブルでつなぐだけ

使用方法はとても簡単で、USB-Cケーブルで、映像出力(DP Alt Mode)に対応したスマートフォンやPCと接続するだけです。画面の大きさを調整するようなオプションはなく、視野いっぱいに大画面が広がります。

▲右側のツルの先がUSBポートになっています

サングラスのように透過するので、特に明るい場所では画面が見にくくなりますが、輝度を最大まで上げれば部屋の中なら問題ないレベルで視聴は可能です。それでも気になる場合は、付属のレンズカバーを装着することで映像に没入することも可能です。

▲レンズカバーを装着すれば、没入感がアップ。明るい屋外などでも利用できるようになりますが、周囲が見えなくなるので注意が必要です

なお、Rokid Max単体ではNintendo Switchは利用できませんが、オプション・アクセサリーのRokid Hubを利用すれば、ドック不要でSwitchを利用できます。

▲オプションのRokid Hunは6049円

3Dモード搭載

基本的に画面サイズの調整などはないRokid Maxですが、面白いモードとして3Dモードを搭載しています。よくある左右に視差がある別々の映像を表示するタイプのVR映像を見るためのモードです。

▲こういう画像を見るためのモード(画像はYouTubeから)

モードの切替は、輝度調整ボタンを1.5秒長押しするだけ。もう一度長押しすると通常モードに戻ります。

ゲーミングUMPCとの相性も良好

Rokid MaxはフルHDではありますが、画面の視認性は良好なのでPCと接続しての利用も可能です。さすがに画像編集などは厳しいかもしれませんが、動画視聴やブラウザ作業、文章作成などは問題ありません。

また、フルHDというのは、最近のゲーミングUMPCにはむしろピッタリ。7~8インチ程度の小さな画面で見るよりも迫力のあるゲーム画面を体験できます。

▲ゲーミングUMPCはもともと解像度も低めなので、相性はいいです

Rokid Stationを使えばスタンドアロン運用も可能

予約が開始されているRokid Stationは、Android TVを搭載したポータブルデバイス。ARグラスを接続すれば別途スマートフォンなどは不要で各種コンテンツを楽しむことが可能です。

▲手のひらサイズのRokid Station

接続は、Rokid Station側はmicroHDMIですが、ちゃんとケーブルが付属しているので安心です。もう1ポートUSB-Cがありますが、これは充電用。バッテリー内蔵で単独でも5時間使用できますが、この空きポートを使えば充電しながらでも利用できます。

▲左側のmicroHDMIが映像出力用。右側のUSB-Cは充電用

microHDMIケーブルの反対側はUSB-Cになっており、これをRokid Maxなどに接続して使用します。

▲Rokid Stationを使用すれば、スマートフォンなどとの接続も不要

なお、Rokid StationはRokid Max専用というわけではなく、たとえばモバイルディスプレイなどにも接続可能です。

▲モバイルディスプレイに接続しても利用可能

Googleの認定を受けているので、Google Playを通じてAndroid TVに対応したアプリをインストールできます。なお、Android TVあるあるですが、Rokid StationではNetflixが利用できませんでした(Netflixアプリは、Netflixの認定ハードでないと利用できません)。

▲Rokid Maxの収納ケースにRokid Stationをしまうことも可能です

手軽に持ち出せるモバイルディスプレイ

ARグラスと聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、要するに眼鏡の形をしたモバイルディスプレイです。新幹線や飛行機の中、あるいはファミレスや喫茶店などでも手軽に大画面を利用できます。

難点としては、Rokid MaxやRokid Stationには3.5mmジャックがなく、有線のイヤホンやヘッドホンや利用できません。Rokid Maxにスピーカーが搭載されているので音自体は聞くことができますが、音漏れが気になるところ。直ぐ側に人がいる環境(新幹線や飛行機の中など)では、別途Bluetoothイヤホンを利用するなどしたほうがいいかもしれません。

▲専用ケースで持ち運びも楽