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まさにホワイトボードの使い心地、Google「Jamboard」の実機を弄ってきた

G Suite専用ということで、セカンドインプレッションの機会はないかも・・・

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6月14日(水)~15日(木)の日程で開催されているGoogleの国内最大イベント「Google Cloud Next 17」で、5月に米国で発売となったGoogleのデジタルホワイトボード「Jamboard」の体験コーナーがあったので弄ってきました。

各種ファイルの取り込みなどもスムーズに行え、非常に魅力的な製品です。

ホワイトボードの再発明「Jamboard」

まずJamboardが何者かという話ですが、55インチ/4Kディスプレイに専用のスタイラスで絵や文字を書き込んだり、Google Driveからファイルを読み込んだりしつつ、遠隔地にいる人ともリアルタイムに書き込んだ情報を共有できるというデジタルホワイトボードです。

PC等に接続する必要はなく、キャスター付きの大きなディスプレイが1つの独立した製品です。ちなみにOSはAndroidではなく、独自なものが動いているそうです。

書き込みはスタイラスで、消すのは専用イレイサーか「指」

書き込みは専用のスタイラスで行います。手書き入力のほか、文字入力も可能。また、現在は英語のみですが、手書き文字を認識しテキストに変換する機能もあります。

スタイラスはかなり太目で、ホワイトボード用のマーカーそのものという感じ。一見軽そうなのですが、それなりの重さはあります。

▲1面だけ平らになっています。

「充電はワイヤレスで、Jamboardのディスプレイ下にある台に乗せるだけで充電が可能」という説明を受けたのですが、サイト上ではパッシブスタイラスということなのでバッテリは不要のはず。この辺は説明されている方も混乱している可能性があります。

なお、台の上に載っている丸いのがイレイサー。これを使うと書いたものが消せます。

▲丸いのがイレイサー。

書いたものを消すもう一つの方法が指を使う方法。スタイラスで書いた線などは指で擦ると消えます。ホワイトボードに描いたものを指で消す操作のイメージそのままです。

ただし、貼り付けたオブジェクト(画像など)は指では消せず、画面下部にドラッグするとごみ箱があらわれるのでそこに捨てる感じです。

▲下にドラッグするとごみ箱があらわれます。

ファイルやURLの取り込みも可能

手書きだけでなく、Google Driveからファイルを読み込んでそれを表示したり、URLを入力してWEBサイトを表示したりすることも可能です。また、Googleマップの一部を切り取って貼り付けるなんてことも出来ます。

▲Googleマップを切り取って、画像として貼り付けることも可能。

これらの操作、ほぼすべてがドラッグアンドドロップで行うことができ、操作性は非常に良さそうでした。

その他、トップの画像にもありますが、付箋のような機能もあり、描いたものを自由に並べ替えることができます。これもブレーンストーミングなどでホワイトボードに付箋を貼り付ける使い方を再現したものですね。

なお、Jamboardに書き込んだものは、リアルタイムにGoogle Drive上に専用形式で保存されているとのこと。画面上からPDF等へ書き出す機能もあります。

タブレットからも利用可能

このJamboard、遠隔地からもタブレット上のアプリやPCのWEBブラウザから、会議室と全く同じ画面を共有することができます。参加が可能なだけではなく、書き込みなどの操作もJamboard本体と同様に行うことができるようです。

▲このアプリさえあれば・・・

ちなみに、Jamboard本体がなくても、タブレットにインストールしたアプリだけで機能としては利用可能とのこと。Google社内ではそういう使い方もしているということでした。

いまのところアプリ単体でのダウンロード提供(販売)の予定はないそうですが、将来的にはあり得るかもしれないそうです。

追記:現在はアプリがダウンロード可能になっています。ただし、スマートフォンではAutoDrowなど一部機能が利用できません。タブレットであればほぼフル機能が利用可能です。

Jamboard

Jamboard
開発元:Google, Inc.
無料
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G Suite専用

ものすごく欲しくなるデバイス(サービス)なのですが、残念ながら(当然ながら?)、JamboardはG Suite専用で、利用するためにはG Suiteのアカウントが必要です。

米国での本体価格は$4999(約55万円)。日本では来年の発売を計画しているそうです。

有料でいいので、アプリだけでも個人で利用できるように提供してほしいなぁ。

追記:2018年8月8日、日本での販売も開始されました。