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デジカメもスマホも使える3軸ジンバル「FeiyuTech SCORP-Mini 2」レビュー【PR】

デジカメでもAIトラッキングを利用可能

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GREEN FUNDINGにて、スマートフォンだけではなくデジタル一眼カメラやアクションカムなども装着できるジンバル「FeiyuTech SCORP-Mini 2」が先行予約販売を実施中です。価格は3万9780円から。3月末に配送の予定です。

スマートフォンや一眼カメラ用のジンバルは、各社からいろいろと出ていますが、SCORP-Mini 2の特徴はAIトラッカーを搭載していること。AIトラッカーの内蔵は世界初とのことです。

スマートフォン用のジンバルでは、専用アプリを利用することで被写体の追跡に対応するものもありますが、アプリを使えないデジタル一眼やミラーレス、アクションカムなどでは利用できませんでした。

しかしSCORP-Mini 2は、ジンバル自体にAIトラッカーを内蔵しているので、デジタル一眼やミラーレスなどでも被写体追跡を行えます。

今回、そんなSCORP-Mini 2を提供いただいたので、いったいどんなものなのかを紹介したいと思います。

▲デジカメだけでなく、スマートフォンでも利用できます

このレビューについて:メーカー(ロア・インターナショナル)からレビュー用にSCORP-Mini 2を提供いただきましたが、メーカーは記事内容に関与しておらず、記事公開前の確認も行っていません。

3軸に2つのハンドルを持つジンバル

▲Sony α7Cをセット

まず、SCORP-Mini 2の簡単な説明から。パン(水平)・チルト(上下)・ロール(回転)の3軸を持つジンバルです。それぞれの軸にロック機構があり、収納時にぶらぶらすることがありません。

カメラの取り付けには、専用のクイックリリースプレートを使用します。

▲取り付けは専用のクイックリリースプレートを使用。このため、他の三脚は使いづらくなるかもしれません(アルカスイス互換っぽい気がしますが、特に記載はありません)

カメラではなくスマートフォンを使う場合には、専用のスマートフォンホルダーを取り付けます。

▲スマートフォン用のホルダーも付属します

ハンドル部が2か所にあるのが特徴的で、両手でしっかりホールドできるというだけでなく、横の飛び出したハンドルを使うことで、地面すれすれのローアングル撮影も簡単に行えます。

▲ハンドルが2か所にあるので、両手でしっかりホールドできるほか、ローアングルも撮影しやすくなっています。写真は付属の三脚をセットしています

この横に出たハンドルにはタッチディスプレイがあり、簡単な設定は画面から行えます。ただ、それ以外にも多くのボタンを搭載しており、初期設定が終わってしまうと画面をいじることはほぼなくなるのではと思います。

▲各種設定を行えるタッチディスプレイを搭載

ボタン類は、電源、トリガー、ダイヤル、ダイヤル切替、FPV、F1、F2、撮影、ジョイスティックを搭載。

電源は説明する必要がありませんが、長押しでジンバルのON/OFFです。電源が切れているときにワンタップすると、ディスプレイに電池残量が表示されます。

▲電源ボタンとトリガーボタン

トリガーは、最初、これで撮影するのかと思っていたのですが、よく考えたら動画撮影中にずっと押しっぱなしなのは疲れそう。

ということで、撮影ボタンは別にあり、トリガーボタンではダブルタップで位置のリセット、トリプルタップでセルフィーの切り替え(パン軸が180度回転)を行います。また、押し続けることでフルロックモード(常に1点に向き続けるモード)で撮影できます。この押し続けた時の動作は、後述するアプリから変更も可能です。

モードボタンは、押すたびにパンフォロー(PF)/パンチルトフォロー(PTF)/全軸フォロー(FPV)を切り替えます。

▲赤丸部がモードボタン。その上が撮影ボタン。カメラとはBluetoothで接続します。左のスティックでは、ジンバルを手動で調整可能

ちなみに各モードの動作は、公式の説明によると下記のようになっています。

モードジンバルの動きおすすめの撮影シーン
パンチルト カメラを横方向に保つ
 手の動きに合わせて上下左右に動く
 一番使いやすいモード
 日常風景、Vlog
パン カメラは横水平、正面方向をキープ
 手の動きに合わせて左右に動く
 低い位置からの撮影
 お子様、ペット、
全軸フォロー 上下左右斜め、全て動く 目線カメラの撮影
 GoProや臨場感を出したいとき
全軸ロック カメラは常に正面方向をキープ まっすぐな直線をブレずに撮影
 ランニング、他モードと組み合わせ
フラッシュ 全軸フォローと同じ動きだが
 最も高速に動く
 スポーツや激しく動く被写体を
 撮影したいとき

FPVボタンは、モード切替とは別に単独で全軸フォロー(FPV)のON/OFFを行えます。

ダイヤル切替ボタンは、ダイヤルの操作を切り替えるもの。長押しで3軸コントロールとフォーカス/ズーム操作の切り替えを行えます。なお、フォーカスの利用には別売りのフォーカスモーターが必要です。

ダイヤル切替ボタンのワンタップでは、3軸コントロールの場合は制御する軸(パン、ロール、チルト)を切り替えます。

▲左からダイヤル、ダイヤル切替ボタン、FPVボタン

F1は、基本的にスマートフォンで利用する場合に使うようです。ワンタップでアプリ内のアルバム表示、ダブルタップでポートレートモード。トリプルタップでAIトラッキングON/OFF、長押しでトラッキングの開始/停止が行えます。

F2は、ワンタップでディスプレイのロック/ロック解除。ダブルタップでフラッシュモードのON/OFFです。

▲F2ボタン。反対側にF1があります

このF1とF2、名称的に何かしら動作を変更できそうな雰囲気ですが、残念ながら変更はできないようです。

AIトラッキングはジェスチャーで操作可能

SCORP-Mini 2の特徴となっているAIトラッキングは、ハンドジェスチャーで操作します。

▲AIトラッキングモジュール

親指と人差し指で丸を作る「OK」サインでトラッキングの開始/終了。なお、トラッキングが始まるとインジゲーターが緑になります。

▲追跡の様子

▲追跡しているときのカメラの動き

このほか、両手をL字にするとカメラを固定したり、手のひらを向けて撮影を開始/停止したりが可能となっています。

▲ハンドジェスチャー(画像は公式サイトから)

スマートフォン用のジンバルでは珍しくない機能ですが、普通のカメラでも利用できるというのは新しいです。

私は普段動画を撮影することがほぼないので、動画撮影に関しての良し悪しは判断ができませんが、スマートフォンではなくデジカメでAIトラッキングやローアングル撮影が簡単に行えるというのは魅力に感じます。

スマートフォン用として考えると、少し大げさな気もしますが、コンデジやデジタル一眼、ミラーレスなどで動画を撮影するなら役立つアイテムな気がします。

スマートフォン撮影以外、アプリは初期設定以外使わないかも

スマートフォンでの撮影には「FeiyuON」を使用。

Feiyu ON

Feiyu ON

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スマートフォンとジンバルはBluetooth接続で、ジンバル側からシャッターを切ったりも可能です。

▲スマートフォン用のFeiyuONでは撮影のほか各種設定も可能

一方、デジカメやアクションカムでは、別のアプリ「Feiyu SCORP」を使います。

Feiyu SCORP

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こちらは、どちらかというと初期設定がメインといった感じです。アプリ上からジンバルのリモコン操作もできますが、ほとんどの操作はジンバル自体で行えるので、あまり使うことはないかもしれません。

ただ、カメラをセットした際にバランスを調整する必要があり、その方法がマニュアルには書かれているのですが、かなりわかりにくいです。この調整はアプリ上から行ったほうが直感的なので、おおまかに設定した後は、アプリで見ながら調整することをお勧めします。

▲デジカメ用のFeiyu SCORPは、主に設定用

この調整も最初に1回行ってしまえば、毎回行う必要はなさそうです。

GREEN FUNDINGで先行予約販売中

GREEN FUNDINGでは、3月4日までキャンペーンを実施中。現在の価格は3万9780円からとなっています。

なお、スタンダードパックとコンプリートパックの2つがありますが、違いは付属品だけです。コンプリートパックには、マグネットライト、延長ロッド、専用ストレージバッグが付属します。

FeiyuTech SCORP-Mini 2は付属品がとにかく豊富なので、コンプリートパックの専用ストレージバッグは必須ではないかと思います。

▲専用ストレージバッグ。各種アタッチメントを装着したまま収納できます

若干価格は上がってしまいますが、がっつり使うことを考えるのであれば、コンプリートパックのほうがお勧めです。