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小さくても本格派なロボット掃除機「SwitchBot K10+」レビュー【PR】

椅子の脚の間にも入り込めます

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SwitchBotが、4月末にMakuakeで先行予約を開始した小型ロボット掃除機「SwitchBot K10+」。従来のロボット掃除機は、日本の住環境には大きすぎるということで、日本市場向けに日本人の使いやすさを追求したという製品です。

そんなSwitchBot K10+をレビュー用に提供頂いたので、使用感をお伝えしたいと思います。

小さいながらもフル機能を備えたロボット掃除機

SwitchBot K10+は、直径248mmと一般的なロボット掃除機よりも大幅に小型化されているのが大きな特徴です。

▲本体サイズは直径248mmとコンパクト

▲筆者が普段使用しているEcovacs T10(左)と比べるとサイズ感がわかります

この小型化により、椅子の下など他のロボット掃除機では入り込めない隙間も掃除が可能になります。「ロボット掃除機を使うために部屋を掃除しなければいけない」というジレンマから少しは開放されるかもしれません。

▲一般的なロボット掃除機が入り込めないような場所でも掃除が可能です

小さいとはいえ、基本的な構造は他のロボット掃除機と変わりません。底面のブラシは片側タイプ。吸込口のローラーなどは分解可能です。

▲ブラシは片側タイプ

上面の磁石で張り付いているカバーを外すとダストボックスにアクセス可能。本体が小さいだけにダストボックスも小型ですが、ゴミ収集ステーションを使う前提の製品なので、このサイズでも問題はありません。

▲天板を外すとダストボックス

▲本体サイズと同じく、こちらも小さめです

そのゴミ収集ステーションも非常に小型。むしろ、本体の小型化よりもゴミ収集ステーションの小型化のほうがユーザーに与えるインパクトは大きい気もします。

というのも、一般的なロボット掃除機のゴミ収集ステーション、かなり大きく場所を取ります。ただでさえ狭い部屋の一角を占めることになりますし、結構置き場所にも困ります。

▲Ecovacs T10のゴミ収集ステーション(左)との比較

その点、SwitchBot K10+のゴミ収集ステーションは、220 × 160 × 320mmと非常に小型。このサイズなら、ちょっとした棚や机の下などにも設置できます。

ゴミは、専用の紙パックに収集するスタイル。小さいですが、4Lの容量があり最大70日間分をゴミを収集できます。この70日間の根拠ですが、日本の平均的な家庭の広さを参考にしているとのことです。ネットで軽く調べたところ、120平方メートル前後のようなので、1回の充電では掃除しきれない(満充電で120平方メートル掃除が可能)ような家の場合、もう少しゴミ捨て頻度は高くなるはずです。

そんな豪邸に住んでいる場合は、小型のSwitchBot K10+を選ばないかもしれませんが、SwitchBot K10+の紙パックの容量は、競合製品に比べて約50%アップしているとのこと。ゴミ捨ての頻度を考えて、あえてSwitchBot K10+を選ぶというのもありかもしれません。

▲上を開くとゴミ収集の紙パックがあります。ゴミは約70日分収容可能。なお、上蓋の裏に水拭き用のアダプタを収納できます

水拭きは市販の床拭きシートが利用可能

基本的に、一般的なサイズのロボット掃除機と同等の性能を備えるSwitchBot K10+ですが、小型になることで犠牲になっている部分もあり、それが水拭き機能です。多くのロボット掃除機の場合、本体底面に薄い水拭き用のタンクを装着し、専用のモップを引きずるような感じの水拭き機能がありますが、SwitchBot K10+にはこの機能がありません。

代わりに、市販の床拭きシートを装着することが可能になっています。使い捨てのシートを利用することで、都度、水を入れたり汚れたモップを掃除したりする手間がありません。

▲水拭きアダプタ。といってもタンクはなく、床掃除用のシートを装着するためのもの

ただし、この掃除用シート、吸引掃除と同時には利用できません。通常の吸引掃除のあと、水拭きをしたい場合には手動で装着が必要です。着けっぱなしではない分、衛生的とも言えるのですが、これを手間と考えるかどうかでSwitchBot K10+の評価もわかれるかもしれません。

▲装着すると、自動的に水拭きモードになります

なお、装着する床拭きシートの推奨サイズは20 × 15cm。一般的な市販の床拭きシートは30 × 20cmとやや大きめなので、裁断するか折って装着する必要があります。なお、SwitchBot純正の床拭きシートも用意されており、こちらはそのまま装着が可能です。

▲床拭きシートは市販のものが使えるほか、専用品も用意されています

マッピング機能などソフト面はフル機能

SwitchBot K10+が利用するアプリは、もちろん他のSwitchBot製品と同じアプリです。(なお、今回試用したアプリはまだテスト版です)

▲アプリ自体はいつもの「Switchbot」アプリを使用

小型ながらマッピング機能などは、一般的なロボット掃除機と遜色はありません。もちろん、マップを分割して指定エリアのみの清掃や進入禁止エリアの設定なども可能です。

▲マップのエリア指定や進入禁止、水拭き禁止エリアなども設定可能

先述のゴミの収集機能は、充電に戻るたびに自動的に集塵を行いますが、おやすみモードを設定するとその時間帯には自動収集をしなくなります。夜間だけしか掃除をしないという場合には、放っておくとすぐに小さなダストボックスが満杯になってしまいそうですが、もちろん手動でも収集可能です。また、掃除エリアが広い場合などは、60分、75分、95分毎に収集するという設定も可能です。

▲おやすみモードを設定しておけば、その時間はゴミの自動収集は行いません

また、SwitchBotアプリ上シーンを作成すれば、他のSwitchBot製品と連携し、外出したらゴミを収集するという設定も行えます。

▲シーンを設定すれば、外出時(SwitchBotロックなどで判断)に掃除を開始する、ゴミを収集するといった設定も可能

清掃に時間はかかる

非常にコンパクトなSwitchBot K10+。本体は小さいもの、掃除機としての能力自体は一般的なロボット掃除機と変わりません。

▲片手でも楽に持てるサイズ感

小型で強力な掃除機というと、音がうるさいのではという懸念もありますが、SwitchBot K10+は、むしろロボット掃除機としてはかなり静かな部類です。ビー玉を吸い込めるほどに強力な吸引力を持ちながら、特許を取得した「SilenTech」という掃除機内の気流を整える技術により、動作音は非常に静かです。

ロボット掃除機の動作音だけであれば、夜間にアパートなどでも使ってもほとんど気にならないと思います。

▲特許技術「SwitchBot SilenTech」

ただし、小型ゆえの弊害もあり、それが掃除の時間が長いということ。同じ部屋を掃除した場合、Ecovacs T10と比べると1.5~1.8倍ほどの時間がかかります。

小型なので一度に掃除できる範囲が狭く、移動距離が伸びるのは当然のこと。このため清掃時間も長くなるわけです。外出中に掃除をするなら問題ありませんが、静かだとはいえ、室内で長い時間ロボット掃除機が動いているのは、意外と気になるものです。

反面、とくに水拭きなどでは、より細かく拭き上げてくれるということでメリットとも言えるかもしれません。

そんなSwitchBot K10+、Makuakeでの先行予約は終了しましたが、公式サイトにて予約の受付が開始されています。発売は8月10日以降の予定です。