カテゴリ:レビュー

コロナ疲れの睡眠不足に救世主。スリープテック「SmartSleep」を試してみた【PR】

よく眠っているはずなのに眠い人は、試してみる価値あり

𝕏

※記事の内容は執筆時点のものです。記事内のリンクからアフィリエイト報酬を得ることがあります。

近年、スマートウォッチや活動量計が一般化してきたことで、睡眠状態の計測も手軽に行えるようになってきました。最近はコロナ禍の影響で自宅作業の人も多く、生活リズムが上手くつかめず、睡眠不足の人も多いようなので、余計に気にしている人も多いかもしれません。

とはいえ、スマートウォッチなどでできるのは、基本的に測るだけ。ログを見ながら「もう少し早く寝よう」などと注意するきっかけにはなるものの、それにより睡眠不足や睡眠の質を改善できるわけではありません。

そんな睡眠の質を手軽に改善できるスリープテック、「SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド」がフィリップスから発売されています。

就寝時に頭に装着しておくと、脳波から深い睡眠状態を検知。その状態を長く維持するようにしてくれるという物です。

今回、このSmartSleepをレビュー用に提供頂き、実際に2週間ほど利用してみました。

音を使って睡眠の質を改善

睡眠の状態には、レム睡眠やノンレム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠というのをよく見聞きすると思います。この中で、体の休息に特に必要とされるのが「深い睡眠」です。人はこの状態にあるとき、心拍や呼吸が安定し、リラックスした状態になるとのこと。成長ホルモンなどの分泌が、促される状態でもあります。

逆に、睡眠時間が長くても、深い睡眠状態にならないとよく眠れたという感覚にはならず、寝起きが悪かったり、日中に睡眠不足で眠くなったりすることも。また、この深い睡眠は、年齢が高くなるほど時間が短くなっていくのだそうです。

フィリップスのSmartSleepは、この深い睡眠に注目。脳波を計測して深い睡眠状態になったと判断すると、内蔵スピーカーから、深い睡眠を長く維持するためにオーディオトーンを流します。

▲耳にかかる部分にスピーカー。なお、位置は微調整可能です

ちなみにオーディオトーンが流れるのは、深い睡眠状態にあるときだけなので、実際にどんな音が流れているのかは確認できません。アプリ上では、いつ流れていたのかを確認可能です。

額と耳の裏、2か所にセンサー

SmartSleepは、額の部分と耳の裏の2か所にセンサーがあります。額のほうは単に電極(?)があるだけですが、耳の裏の方が、最初にゲルのついたパッチを貼り付け、そこにスナップの電極を取り付けます。

▲額に来る部分。導電性繊維っぽい電極があります
▲耳の裏側に付ける電極
▲耳の裏側に電極を設置
▲その後、耳の上にスピーカーを載せます

なお、貼り付けるパッチは使い捨て。最大3回利用出来るとのことですが、1回でゲルが剥がれてしまうこともありました。パッケージに30枚付属しますが、なくなったら追加購入も可能です。

▲1パック10枚入りが3パック付属
▲裏側の透明部分がゲルシート

サイズは2種類。ベルトで微調整可能

SmartSleepは頭に装着して寝るので、締め付けが気になって眠れないのでは?寝ている間に外れてしまう(外してしまう)のでは?っと心配かもしれません。ただ、この2週間で気になって眠れなかったことも、寝ている間に外れてしまったこともなく、意外と問題はないようです。

▲ヘアバンドのような感じで柔らかく、寝るのにも邪魔にはなりません

SmartSleepのサイズ自体は、MとLの2種類あります。購入前にメジャーなどで測って自分のサイズを確認する必要があります。

ちなみに私は59cmだったのでMサイズを選びましたが、結構ギリギリサイズです。59~60cm辺りの人はLサイズを選んだ方がいいかもしれません。

▲若干の調整は出来ますが、59cmでMだとギリギリでした

睡眠ログでは睡眠スコアを確認

計測データはリアルタイムに見られるわけではなく、起床後にスマートフォンアプリと同期して初めて確認可能となります。なので、利用中(就寝中)はスマートフォンと通信をする必要もありません。

SleepMapper
SleepMapper
開発元:Philips
無料
posted withアプリーチ

計測データは覚醒、レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠の各状態の遷移を時間別に確認できるほか、睡眠の質を「睡眠スコア」として表示してくれます。また、オーディオトーンによる「睡眠ブースト」が行われた時間も知ることができます。

ただ、睡眠ログとして考えた場合、少し悩ましい問題もあります。それは、SmartSleepを装着し電源を入れたところから就寝時間としてカウントされてしまうところ。

眠るときに使うデバイスなので当然なのかもしれませんが、眠くなるまで布団の中でスマホをいじりながらゴロゴロする……という場合、その時間も睡眠時間としてのカウントになります。もちろん、覚醒状態ということにはなりますが、睡眠スコアには入眠までの時間というのもあり、ゴロゴロしていると睡眠スコアが低下します。

▲ある日の睡眠ログ。就寝時刻は23:26になっていますが、実際には1時間ほどスマートフォンで本を読んでいました。このため、眠りに落ちるまでに要する時間が長くなり、スコアが低めに

その点、Mi Bandなどのフィットネストラッカーは、入眠時間を概ね正確に把握してくれるような気がします。

▲同じ日のMi Bandの睡眠ログ。入眠時刻は0:16でほぼ体感通り。ただ、深い眠りが多すぎる印象

深い眠りの割合などは、脳波を利用するSmartSleepのほうが正確だと思える(深い睡眠は睡眠初期に集中する、らしい)ので、上手く使い分けるといいのかもしれません。もちろん、睡眠スコアや睡眠記録は気にせず、とりあえず睡眠状態を改善したいだけなら、SmartSleepだけで問題はありません。

▲同じ日のGalaxy Watch Active 2のログ(左)。深い睡眠や覚醒状態のタイミングがSmartSleep(右)と全く違います。フィットネストラッカーやスマートウォッチの睡眠ログは心拍や寝返りなど体の動きを元にしているので、脳波を使うSmartSleepのほうが正確な気がします

たしかに寝起きは良くなった

肝心の効果ですが、「よく眠れるようになった!」という印象はありませんが、寝起きがよくなったのは間違いありません。普段、7時にスマートスピーカーのアラームで起きているのですが、SmartSleepを使い出してから、アラームが鳴る前にすっきりと起きられるようになりました。ちなみに目が覚めた後も、布団の中でゴロゴロしていると睡眠時間としてカウントされます。起きたら速やかに、SmartSleepを外す必要があるようです。

ほかにも、日中に眠くなることも少なくなったように感じます。ただ、その反動なのか、夜はかなり早い時間に眠くなるようになりました……。

それがいいのか悪いかはさておき、睡眠の質自体は改善しているのかも、という気はしています。もう少し使い続けると、よりはっきりとした効果を感じるのかもしれません。

なお、SmartSleepで改善されるのは、あくまでも睡眠の質。睡眠時無呼吸症候群などの病気が改善されるわけではないので、その兆候があるならちゃんと医療機関を受診しましょう。