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もはや車載システムハブ、KENWOODの彩速「TYPE M」にカーナビの進化を見た!【PR】

やっぱり餅は餅屋的な印象。本気のカーナビとスマホアプリじゃ勝負にならない。

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この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

KENWOODが設立70周年記念モデルとなる彩速シリーズの新カーナビ「TYPE M」シリーズを発表しました。先日はイベントの様子や製品の概要だけお伝えしましたが、今回はもう少し詳しく「TYPE M」シリーズを紹介したいと思います。

業界標準を目指したマスターモデル、彩速「TYEP M(Master)」

発表されたのはKENWOODの新シリーズ「TYPE M」。KENWOODのカーナビ彩速には最上位のプレミアムモデル「TYPE Z」、エントリーモデルの「TYPE L」がありますが、「TYEP M」はその中間。業界標準となるカーナビを目指したとのことです。

「TYPE M」には画面サイズの違いで3機種がラインナップ。「MDV-M805L」は8型、「MDV-M705W」は7型の200mmワイド対応、「MDV-M705」は7型で、解像度はいずれもWVGA(800×480)。

▲ワイドモデルのMDV-M705W。M705との違いは横幅が200mmになり、操作部が左側にある点。操作部がフラットなどでM705よりすっきした印象

正直なところ、カーナビはもうYahoo!カーナビやGoogleマップの経路案内で十分と思っていたのですが、発表会に参加し新製品を目にすると、専用機ならではの便利機能も豊富にあり、素直に「スマホでは勝てないな」と感じました。

▲MDV-M805Lは大画面モデル。専用エスカッションを使うことで、多くの車種に取り付け可能

操作性はスマートフォンそのもの

カーナビの操作はスマートフォンのようにはいかず、タッチしたところにスクロールしたり、画面の切り替わりが遅かったりとネガティブなイメージを持っていました。しかし、いまのカーナビはまったく違うようです。

この操作性は「TYPE M」だけではなく彩速シリーズに共通ですが、スマートフォンと同じ静電容量のタッチパネルを搭載し、操作性もスマートフォンそのもの。ピンチインやピンチアウトでの拡大縮小にも対応しています。

私の中のカーナビのイメージは、車を買った5年前で止まっているのですが、その5年の間にとんでもなく進化しているのですね。

▲指定地点のQRコードをスマホで読み取ると、その地点の地図が表示できる機能も。旅行先ではなにかと便利そう

6軸ジャイロ搭載 立体駐車場などでも正確な位置を把握可能

TYPE Mでは3軸のジャイロと3軸の加速度センサーを持つ6軸ジャイロを新たに搭載。立体駐車場などでも正確に位置を把握できるとしています。

はじめて行った場所などで立体駐車場に駐車した際、帰りのナビを開始すると、駐車場(建物)から出てまずどちらに曲がればいいのかわからなくなる時がありますが、そういった場合にはとても便利そうです。

▲立体駐車場でも自車位置を正確に把握

ハイレゾオーディオ対応、LDACにも

AV機能では最上位のTYPE Zと同じくハイレゾオーディオに対応。加えて、TYPE MではSonyが開発した新しいオーディオ転送技術LDACにも対応します。LDACに対応した機器を使えばBluetooth経由でもハイレゾ相当の音楽を再生可能です。

もちろん、ハイレゾを聴くには対応したスピーカーも必要ですが、組み合わせれば車内で快適な音楽環境を作ることができます。

▲USシリーズはTYPE Mの発売を機にハイレゾ対応を訴求していくとのこと

そして、定額配信サービスのSMART USENに対応。スマートフォンとBluetooth接続することで、ナビ画面からも操作が可能です。

▲SMART USENはラジオ型の音楽配信サービス

欲しい情報をいつでも見られるマルチINFOウィンドウ

TYPE Zにもない新機能として、マルチINFOウィンドウが追加されました。ナビの左画面に各種情報を表示するINFOウィンドウ自体は以前からありましたが、それに加えてマップ画面を表示せず、右側にもINFOウィンドウを表示できる機能です。

よく知っている道などマップ画面が必要ない場合には、右側にもAV機能や天気、渋滞情報などを表示でき、より便利になりそうです。

▲操作も簡単

信号がいつ変わるかも教えてくれるETC2.0連携

さらに、彩速ではETCやドライブレコーダーなどとも連携するスマート連携機能も充実しています。

今回の発表で一番驚いたのが、高度化光ビーコン対応のETC2.0機器(ETC-N7000)との連携。信号情報活用運転支援システム(TSPS)の信号を受信し、ナビ上に信号の情報を反映可能です。たとえば、青に変わる5秒前に「間もなく青信号です」と通知し発信遅れを防いだり、先に見えている信号が青でも、赤に変わりそうなときには減速を促すなど、ドライバー的にとてもうれしい機能になっています。

▲この機能はTYPE Mだけではなく、彩速の全モデルで利用可能。ただし対応したETC2.0車載機が必要

ナビ画面がルームミラーに

ドライブレコーダーとの連携としては、TYPE Mと同時に発売になる「DRV-N530(フロント用)」「DRV-R530(リア用)」と連携し、前後同時録画、シンクロ再生が可能なほか、荷物や人で見えにくくなるルームミラーの代わりに後方の映像を映すバーチャル・ルームミラーとしても機能します。

▲後ろが見づらい車には便利

ドライブレコーダとしての機能は、解像度2304×1296、フレームレートは27fps。HDR機能を搭載し、逆行やトンネルの出入り口など明暗差が激しいシーンでも「白飛び」や「黒潰れ」を抑え、鮮明な画像を記録できるとしています。

▲夜間の看板などもハッキリ。これは上位モデルのDRV-830での例

そのドライブレコーダーでは、KENWOODは2016年度 販売数量で第1位を獲得(Gfk Japan調べ)。

彩速ナビとは連携しませんが、上位モデルとして「DRV-830」「DRV-W630」「DRV-630」も発表されています。WQHD(2560×1440)に対応する高解像度モデルですが、中でもDRV-W630は無線LANに対応。録画した動画をスマートフォンで取り込み、すぐにシェアすることが可能です。

周辺機器と連携するトータルシステムを訴求

2016年は新車・中古車の登録台数が回復、それに合わせてカーナビの出荷台数も回復基調にあると説明してくれたのはオートモーティブ分野市販事業部長の新井氏。

▲KENWOOD 新井氏

市場としてはディーラーオプションが増加しており、市販カーナビは相対的に減少傾向。ポータブルナビは大幅に減少する一方で、AV一体型など高機能モデルが堅調とのこと。

ただし、そのAV一体型も含め、製品の単価ダウンが進行しており、単価アップを図れる魅力ある製品が必要との認識を示しました。

そんな中でもドライブレコーダーやETCシステムは大幅に売り上げを伸ばしており、それらとの「スマート連携」を打ち出し、新たな付加価値領域を提供できる製品として今回の「TYPE M」が登場しました。

▲付加価値領域を通じ、安全・安心 そして快適なドライビング空間を実現

▲製品説明をしてくださったKENWOOD 渋谷氏

カーナビは車内システムのハブに

今回の発表会に参加し、最新のカーナビに触れてみた感想は、ちょっと見ない間に進化が目覚ましく、完全に車内システムのハブになっているのに驚きました。

TYPE Zの最上位モデルには、Android AutoやCarPlayにも対応しているのですが、少なくともTYPE Mであれば、もはやそれらは必要ないとも思えてきます。

一時期はスマートフォンがハブになり、カーナビはドックとしての機能だけになるのかとも思っていたのですが、そんなことはなくカーナビが強く自己主張してきた感じです。

次に車を買い替えるときは、ナビは付けずにスマートフォンで済まそうと思っていたのですが、こういうのを見せられるととても欲しくなってしまいます。

なお、発表された「TYPE M」を含めた彩速ナビと、ドライブレコーダーのラインナップは下記を参照してください。

70周年記念キャンペーンを開催中

KENWOODでは、70周年記念キャンペーンを10月17日から開催。彩速ナビの購入で2,0000円のキャッシュバックやアニバーサリーグッズなどが当たるので、こちらもチェックしてみてください。