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Google HomeとLINEのWAVEを比較。音質はWAVEの圧勝、総合的な使い勝手はGoogle Homeが上

Googleが高音質版のMaxを出した理由がよくわかりました。

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日本でも本格的に販売が始まったスマートスピーカー。国内参入第一号は10月5日発売のLINE WAVEとなりましたが、気になるのは10月6日に発売されたGoogle Homeとの違い。というわけで、仕様を含めて簡単に比較してみました。

WAVEはGoogle Homeより二回り大きい分、音はいい

まずは大きさ。トップの画像を見てわかるように、意外とサイズは違います。Google Homeが高さ142.8mmなのに対して、LINE WAVEは201.05mm。

フットプリントもだいぶ違い、Google Homeの直径96.4mmに対して、LINE WAVEは139.84mmとなっています。

ただ、LINE WAVEは無駄にでかいのかというとそんなことはなく、大きさにはそれなりの理由もあります。

その理由を一番感じられるのはスピーカーとしての性能です。

Goole Homeは2インチドライバ、2インチ デュアルパッシブ ラジエーター搭載。つまり、電気的に音を鳴らしているのは1つだけで、残り2つのパッシブラジエターは音(主に低音域)を増幅する役目を担っています。

▲下のケースは引っ張ると簡単に外れます

対して、WAVEは2.5インチ 20Wウーファーに1インチ 5Wツイーターを2つ搭載。

単純に音を聴き比べると、WAVEの圧勝です。音に詳しいわけではありませんが、Google Homeはなんとなく高音がこもり気味に感じます。かといって低音もそれほど出ているわけではなく、全体にモヤっとした印象。

外部連携はIFTTTが使えるGoogle Home有利

WAVEは赤外線ポートを搭載しており、単独でテレビの操作が可能です(照明にも近々対応予定)。

この点はWAVEに軍配が上がりますが、Google HomeにはIFTTT対応という強力なメリットがあります。Google HomeやGoogleアシスタント単独ではできないこともIFTTT経由でさまざまなサービスと連携することでカバーできます。

Clovaの出来は今後に期待、ただし厳しいものはある

また、肝心な音声AIアシスタントの出来ですが、これは比べようもなくGoogle Home (Googleアシスタント)が勝っています。WAVEのAIであるClovaはまだまだ発展途上なのでこれからに期待・・・と言いたいところですが、音声認識率や出来ることの多さなど、比べてしまうとかなり厳しいですね。

一番厳しさを感じたのは、音楽の再生シーンです。Clovaさん、同名の曲がある場合、楽曲をちゃんと選択してくれません。「アーティスト名 + 曲名」で選択できるものもあるのですが、ヒット率は少な目。特にクラシックはまったくといっていいほど認識せず、イライラが募るばかりです(もちろん、LINE MUSICにある曲です)。

この点、Googleアシスタントは割とスパッと認識してくれます。

というあたりを踏まえて、いま購入するなら8:2くらいでGoogle Homeをお薦めします。単純に音楽再生のスピーカーとして使いたい、音質にもこだわりたいというのならWAVEも有りですが、この先は厳しくなる一方かなぁ・・・。