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もはやビジネス! 毎月100万円以上の利益を出すアフィリエイターの考え方がわかる「【アフィリエイト】上級バイブル」

何事もやる気一つという気もしてきた

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※記事の内容は執筆時点のものです。記事内のリンクからアフィリエイト報酬を得ることがあります。

アフィリエイトは「稼げてもお小遣いレベル」「あくまで副業で行うもの」なんて考えていたことが私にもありましたが、それで生計を立てているという人もいるので頑張ればそれなりに稼げるのだろうと漠然と思ってはいました。しかし、そんな「稼げればラッキー」のような浮ついた考え方ではなく、アフィリエイトをビジネスとして成立させてしまう人もいる様子。

そういった「ビジネスクラス」のアフィリエイターになるための方法が書かれているのが、今回紹介する「毎月100万円以上の報酬を本気で狙う為の【アフィリエイト】上級バイブル」です。

早いところだと、今週末あたりから店頭に並ぶようですが、いつものギガ盛りブログ飯のサロン特典で、秀和システムから発売日前に献本して頂きました。

ビジネスとして取り組むアフィリエイト

アフィリエイト本はこれまで何冊か読んだことがありますが、基本的に書いている内容は「アクセスを集めて」「売れるものを」「読者のために」というようなこと。それ自体は間違いではないですし、それを真摯に実践している人はそれなりに稼げているのではないかと思います。

しかし、このアフィリエイト上級バイブルは、そういったアフィリエイト本とはちょっと違います。完全にアフィリエイトをビジネスとして成立させるためのもので、アフィリエイト本ではなく、ビジネス書といったほうが早い内容です。

「初心者無用」「片手間厳禁」をうたっているように、従来のTipsやテクニックなどはほぼ出てきません。それらを期待している人は肩透かしを喰らうこと間違いなし。本書でターゲットにしているのは、そういった基本的なことはすでに承知しており、その先を目指している人になります。

ハウツーではなく、方針・心構え、そしてちょっとしたヒント

最初に、「ビジネスクラスのアフィリエイターになるための方法が書かれている」と書きましたが、方法というより方針、心構え的な内容です。

例えば、従来のアフィリエイト本では「競合の少ないニッチな分野・商材でトップを狙う」と書かれたものもあります。月10万程度のお小遣いレベルならそれもありですが、ニッチな分野はそもそも購買に繋がるターゲット層も少ないので、それ以上の利益を得るのは難しい。なので、ビジネスとしてやっていくにはニッチな分野ではなく、稼げる分野 = 企業が広告費をかけている分野で勝負することが必須です。

もちろん、そういう分野は競合が多いので、その中で埋もれないようにする努力が必要。筆者は「その分野で日本一のサイト」を作ることが必要と書いていますが、この日本一にはいろいろな切り口があります。「日本一情報が詳しい」「日本一情報が新しい」のは理想かもしれませんが、ほかにも「日本一高齢な人が作っている」「日本一写真が多い」「日本一インタビューをしている」なども立派な日本一。そして実際に日本一かどうかはともかくとして、そのサイトを訪れる人にとって日本一だと思ってらえればいいわけです。

普通のアフィリエイト本であれば、ではそうするための具体的な方法は……となるわけですが、本書ではそういったところは触れられていません。それは各自が事業計画を作成し、自分で考えていかなければいけない部分です。

消費者だけでなく企業も満足させなければいけない

そんなビジネスクラスのアフィリエイトに求められるのは、読者(ユーザー)目線だけではなく、実際に商材を製造・販売している企業目線。どうしたら企業の利益になるのかを考えることが重要になってくるとのこと。

言われてみれば、買ってくれるのは読者(ユーザー)ですが、アフィリエイターにお金を払うのは企業のほう。当然と言えば当然な話です。

他にもASPの担当者との付き合い方、サイトを外注化する方法、法人化による節税の話まで「ビジネス」を成功させるための心構えが満載です。

なお、監修している染谷さんのブログで、目次とまえがきが公開されています。それを見るだけでも概ねどのような内容なのかがわかるはず。

ブログ運営の参考にもなりそう

私もお小遣い稼ぎ程度にアフィリエイトは行っていますが、本書に書かれているようなレベルで考えたことはありませんでした。「楽をして稼げる」とある種の憧れみたいなものを抱いていたのですが、なかなかどうして、相応のビジネススキルがないと成り立たない世界のようです。

ちなみに本書をビジネス書を称しましたが、考え方その他は、アフィリエイトを行わなくてもブログ運営や会社勤めの人にも参考になると思います。先の目次などを眺めてみて、なにか思うところがあればぜひ手に取ってみてください。

(逆に基本的な用語の説明などは皆無です。目次を観て難しいと感じた人には、おそらくそのまま難しい内容だと思います。そこが「初心者無用!」の所以ですね)