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Ankerの完全ワイヤレスイヤホン「ZOLO Liberty」レビュー、お手頃価格、普段使いならこれで十分

可もなく不可もなくといったところ

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AnkerのサブブランドZOLOがリリースした左右も完全ワイヤレスなヤホン「Zolo Liberty」を購入してみました。

7999円という価格の割にはそこそこの音質で、完全ワイヤレスイヤホンを始めて購入する人にも勧めやすい製品です。

▼ おススメポイント

  • クセがなく聞きやすい音質
  • 公称通り約3時間半持つバッテリ
  • 価格が手ごろ

▼ ここがダメ

  • 高音の伸びがもう少し欲しい
  • ストレージがなく単独利用できない

お手軽価格の完全ワイヤレスイヤホン「ZOLO Liberty」

今回は11月末に米Amazonから購入。購入時には日本では発売していませんでしたが、12月24日に国内でも販売が開始されています。

上位モデルのZolo Liberty+は1月発売予定

ZOLO Libertyには今回購入したものとは別に、上位機種の「Liberty+」があります。以前、Kickstarterでキャンペーンを行っていたのは「Liberty+」のほう。

このLiberty+、日本では2018年1月に発売が予定されています。

両者の仕様は下記の通り。

仕様LibertyLiberty+
ドライバー5.5mm グラフェン振動版6mm グラフェン振動版
周波数帯域20Hz-20kHz20Hz-20kHz
コーデックAAC,SBCAAC,SBC
Transparency非対応対応
Bluetooth4.25.0
マイク(右側のみ)MEMS with CVC noise reductionMEMS with EC/NR technology
バッテリー本体:3.5時間
充電ケース:24時間
本体:3.5時間
充電ケース:48時間
防滴IPX5IPX5

イヤホン性能としての大きな違いはドライバーユニットのサイズとBleutoothのバージョンです。Bluetooth 5.0になっても音質が向上するわけではありませんが、切れにくさ、遅延の有無などで影響はありそうです。

なお、完全ワイヤレスイヤホンと言えば、ストレージを内蔵し、スマートフォンが無くても単体で音楽再生が可能……というものも多いですが、Zolo Libertyは非対応。ストレージは内蔵していません。

高級機に利用されているグラフェン振動版を採用

ドライバーに使われているグラフェン振動版は、正しくはグラフェンでコーティングした振動版となるはず。グラフェンは厚さが1原子分しかない炭素原子のシート状物質。ダイヤモンド以上に炭素の結合が強く、平面内においてはダイヤモンドよりも硬度が高い、物理的にとても強い物質とのこと。

これを振動版にコーティングすることで、ひずみの原因となる不要な振動を抑えられ、高音質を実現できるそうです。

イヤピース3サイズ、ジャケット4サイズと付属品は豊富

まずは中身の確認から。

パッケージの中には本体のほか充電ケース、充電用のmicroUSBケーブル、そしてイヤピースとシリコンジャケットのセット

イヤピースはS、M、Lの3種類(Sは本体装着済み)、ジャケットは突起状があるものが3種類と何もないものが1つ(本体装着済み)。

ジャケットは簡単に交換でき、自分に耳に合うものを選べますが、ジャケットを付けず素の状態で使うこともできます。

バッテリー内蔵でも軽量な専用ケース

バッテリーケースの大きさはAirPodsと比べると倍ほどのサイズ。ただプラスチック製なので重くはありません。

イヤホン未収納時の重さは実測で90g。

ケースの充電は側面にあるmicroUSBポートで行います。

イヤホンはケースから取り出すと電源ON、収納すると電源OFFになります。ただ収めたときにカチッとした感じがなく充電できているのか若干不安になることも(基本的に適当に挿しても問題なさそうですが)。

本体はシンプル、装着感も良好

イヤホン本体は至ってシンプル。表面がクリック感のある押しボタンになっています。タッチ操作ではありません。

このボタンで再生・停止、着信応答を行います。右側ユニットのボタン長押し(1秒)で曲送り、左側ユニットの長押しで曲戻し。ダブルクリックでGoogleアシスタントもしくはSiriが利用可能。ただしマイクは右側ユニットにしかありません。

また、ボリューム調整は単体では行えず、アシスタント経由の音声コマンドか、スマートフォン側で操作する必要があります。

装着感自体はとても良好。デフォルトのジャケットとSサイズのイヤピースを使っていますが、落ちるようなことはなさそうです。

長時間聞いてても疲れない音。ただし高音はもう少し欲しい

肝心の音ですが、変に強調された部分がなく、フラットでとても聞きやすい音質です。ただ、高音が少し弱い印象を受けます。もうちょっと伸びというか、クリアな感じが欲しいかなというのが正直な感想。

ちなみにバッテリはほぼ公称通り、満充電から3時間20分で切れました。少し短い気もしますが、ケースを併用すれば1日は余裕で使えそうです。

価格を考えれば十分

音は好みもあるので、一概には言えませんが、長時間聞いていても疲れない音質です。これよりも音質が優れた完全ワイヤレスイヤホンはいくらでもあるでしょうが、7999円という価格を考えればまずまずといったところ。

上位モデルのLiberty+とはドライバユニットが違うので音も変わってくるかもしれませんが、こちらはアプリでEQも提供されるようので期待していいかもしれません。