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物理ファン搭載のゲーミングスマホ「RedMagic 5G」レビュー

これにFeliCa載せてくれたらなぁ

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Nubiaから、日本向けにも販売されている5Gゲーミンスマートフォン「RedMagic 5G」をお借りました。ごく短い時間ですが弄ることができたので、簡単なレビューをお届けします。

RedMagic 5Gは、SoCにSnapdragon 865を搭載するハイエンドゲーミングスマートフォン。RAM12GBでストレージは256GBと、現行製品ではトップクラスのスペックです。

そんなRedMaic 5Gの一番の特徴となるのが、冷却用の物理ファンを搭載していること。

横に構えた際、上面になる右側面に排気口があります。

▲右側に排気口
▲吸気口は左側面

普段は回っていませんが、後述するゲームモードを起動するとなかなかの風量で回り始めます。そのゲームモードは、左側面上部に切替えスイッチで起動します。

ゲームモードでは、画面が強制で横向きになるほか、ショルダーボタンが利用可能になります。

横で構えたときに人差し指で操作できるショルダーボタン

ショルダーボタンが利用出来るかどうかはゲーム次第……というわけではく、画面をタップして操作する系のゲームであれば大抵は利用可能。画面内の任意の箇所のタップをショルダーボタンで行えるようにするというものです。

▲「L」「R」を画面内の任意の場所に動かし、ショルダーボタンにタッチしたときに、設定した画面内の箇所をタップしたことにできます

ゲームモードではこのほかにも、画面のリフレッシュレートなども設定可能です。

▲ファンを止めることも可能

普段、スマートフォンでゲームをしないので、本当にこれが便利なのか、ファンが役に立っているのかはなんとも言いがたいのですが、気分的にはかなりアリですね。

ゲーム部分以外に目を向けると、ディスプレイは6.65インチのAMOLEDで解像度は2340×1080。ちなみにフロントカメラはノッチではなく、上部ベゼルの中にあります。

リフレッシュレートは60/90/144Hzで切替えが可能です。

▲リフレッシュレートは3つを切替え可能。画面上部に現在の設定を表示できます

指紋センサも画面内に配置。指を当てると光ります。なお、認識精度はそれなり。

SIMはデュアルSIMで、スロットは表裏に1枚ずつ挿入するタイプ。miroSDは利用出来ません。

背面カメラは64MPのメインカメラに8MPの超広角、2MPのマクロという構成。正直なところ、ゲーミングフォンだしカメラ性能はおまけ程度……と思っていたのですが、やや意外なことに、その機能はかなり充実しています。

有り余る性能を惜しみなく投入しているためなのか、撮影モードも充実しています。ただ、搭載しているはずの広角撮影が出来ず、しばらく悩んでいましたが、PROモードにしたら出てきました。普段は使わないだろうという判断なのでしょうか?

▲広角撮影はPROモード(右)でのみ利用可能

撮影モードはほかにもマクロやタイムラプス、背景ぼかしや被写体をダブらせるCloneなど、非常に多彩。

▲撮影モードの一覧(左)。マクロ撮影では、エッジにピントが合っているかも確認できます(右)

肝心の写真自体も、イマドキのハイエンドらしく、十分に綺麗です。

▲通常撮影
▲マクロ撮影

せっかくなのでベンチマークも取ってみました。AnTuTuの結果は61万50。計測時点ではトップのスコアになっていました。

▲AnTuTuはさすがのスコア

全体的に動作もキビキビとしており、アプリなども一瞬で起動します。

非常に満足度の高い端末ですが、気になる点もいくつか。まず、日本語化が非常に中途半端です。設定メニューなど、部分的に日本語だったり英語だったり。この程度の翻訳状況であれば、いっそ全部英語のほうが見やすい気がします。

▲メニューはとろどころ日本語という感じ(左)。もちろん、技適は取得済みです(右)

また、スペックは高いものの、FeliCaは非搭載でおサイフケータイは利用出来ません。物理ファンがあるため防水にも非対応です。

とはいえ、このスペックの端末が約7万円で購入できるなら、些末な問題かもしれません。スマートフォンでゲームをがっつり楽しむ人なら、購入しても後悔はないかと思います。

▲外箱もゲーミングしています