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グローバルキャリアとGSMA、Googleがリッチコミュニケーションサービス(RCS)のモバイル業界イニシアチブを発足

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RCS

Google、GSMA、そしてグローバルに事業を展開するモバイル通信キャリアが、 Rich Communications Services (RCS)の採用を加速するためにモバイル業界イニシアチブを立ち上げたを発表しました。

現在、テキストベースのSMSは標準仕様として広く利用できる状態にありますが、写真などを添付可能なMMSとなると話は別で、仕様が微妙に異なったり、相互利用できなかったりといった問題があるようです。

このような問題を解決するためRCSという仕様をGSMAが中心になって策定しているのですが、これをAndroidに組み込み、Androidデバイス上で世界中のキャリアが共通で利用できるオープンで一貫性のある枠組みを作っていこうというのが今回の動きです。

RCSはメッセージサービスに限らず、グループチャットやIP電話、ビデオ通話なども含めた仕様になっており、ハングアウトっぽい雰囲気です(参考:WikiPedia)。ちなみに、RCSはすでに34カ国で47事業者で提供されているとのこと。

jibe

GoogleはこのRCSをスマートフォン向けに開発してたJibeという会社を昨年買収しており、Android上で動作するRCSの標準クライアントを作ることでAppleに差を付けようとしている感じですね。Apple的には業界標準よりも独自仕様に走りそうなので「我関せず」というところでしょうか。

現在RCSに賛同しているキャリアはAmérica Móvil、Bharti Airtel Ltd、Deutsche Telekom、Etisalat、Globe Telecom、KPN、Millicom、MTN、Orange、PLAY、Smart Communications、Sprint、Telenor Group、TeliaSonera、Telstra、TIM、Turkcell、VimpelCom、Vodafoneなど欧米中心です。ただ、実際のところ、この手のサービスとしては事実上の標準と言ってもいいんじゃないかというほどWhatsAppやLINEなどが普及しており、いまさら標準クライアントを作っても難しいんじゃないかという気もします。

Android NとかOとかで標準クライアントになったりするんですかね。

(via Android Police)
(source Google, Jibe)