カテゴリ:News

本体がケースから分離する変わり種スマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT Cyber」

遊び甲斐がありそう

𝕏

※記事の内容は執筆時点のものです。記事内のリンクからアフィリエイト報酬を得ることがあります。

HUAWEIは3月16日、HUAWEI WATCHシリーズの新モデル「HUAWEI WATCH GT Cyber」を国内発表しました。3月23日に発売となります。価格は3万2780円。

本体とケースが分離するスマートウォッチ

このHUAWEI WATCH GT Cyber、機能的には従来のGTシリーズから新しくなっている部分はないのですが、スマートウォッチ本体(スマートムーブメント)とケースが分離できるようになっているのが大きな特徴となっています。

▲スマートウォッチ本体がケースと分離

スマートバンドでは、コア部分を外して、周囲のケースを好みのものに交換できるものが多いですが、それをスマートウォッチに持ち込んだような雰囲気です。

▲ベルトがないだけで、本体は普通にスマートウォッチです

純正ケースは全部で5種類あり、ミッドナイトブラックがスマートムーブメントとセット販売で3万27870円。その他のケースはケース単体の販売となります。

▲本体とミッドナイトブラックがセット販売。他のケースは別売り

このため、例えばシーブルーのケースが欲しい場合には、ミッドナイトブラックとのセットを購入したうえで、別途シーブルーのケースを購入する必要があります。在庫管理等の理由はあるのでしょうが、スマートムーブメントの単体販売も期待したいところです。

なお、ミッドナイトブラックとスペースグレーは色違い、シーブルーとムーンホワイトが色違い。ゴールデンブラックは、デザイン自体はミッドナイトブラック/スペースグレーと同じですが、材質が異なっており、堅牢性が高いとのこと。

そんなゴールデンブラックのケースが下記。残念ながらベゼルは回転しません。

裏側はこんな感じ。

▲ケースとベルトは便利不可。ネジ止めなので外すことはできますが、市販のベルトは使えません

特に回路等は入っていないようですが、ケースを装着するとそれを検知するアニメーションが表示されます。

▲ケースにはめるとディスプレイ周囲が青く光り、振動もします

ケースをとく見ると、青い矢印部分に突起があり、これが本体に接触して何かを検知しているのではと思いますが、詳細は不明。赤い矢印部分はプラスチックパーツなので、ただの抜け止めっぽい印象です。

▲とくに回路は入っていないようですが、青い矢印の突起で装着を検知している気もします

▲ケースの突起が触れるところ

もっとも、ケースの装着有無はアニメーションがあるかどうかだけで、ケースによってウォッチフェイスを変更するなどの機能はありません。なんなら、ケースを使わずに本体だけでも利用は可能です。

なお、Aliexpressなどをみると、すでにサードパーティのケースが登場しています。HUAWEIとしては、積極的に推奨はしないとのことですが、こうしたサードパーティ製品も含めたエコシステムの盛り上がりを期待しているようです。

▲Aliexpressで販売されているクリアケース

心拍測定などのヘルスケア機能は使えなくなりますが、懐中時計型のケースなども面白そうです。

機能的には従来のWATCH GTと同等

先にも書きましたが、機能的には従来のGTシリーズと変わりません。コンパニオンアプリはHUAWEIヘルスケアで、心拍モニタリングや睡眠モニタリングはもちろんのこと、血中酸素レベルの測定やストレスモニタリングにも対応。ワークアウトは100種類以上を計測可能です。

ウォーキング、ランニング、エリプティカル、ローイングは設定を有効にすると自動検出が可能。このあたりも従来から変更はありません。本体は5気圧防水で、水泳などにも利用できます。

バッテリー持ちは公称で約7日

HUAWEIのスマートウォッチはバッテリー持ちの良さが特徴の1つですが、HUAWEI WATCH Cyberは、通常使用で約7日と少し短め。

ディスプレイの常時表示をON、睡眠時に身に着け、30分の運動をトラッキングしたところ、まる1日で100%→84%までバッテリーが減りました。この使い方だと、バッテリー持ちは概ね6日~7日といった感じです。

充電は、他のWATCH GTとシリーズと同様、Qi規格のワイヤレス充電に対応。ケースをつけたままだとベルトが邪魔で普通の充電器には乗せづらいですが、ケースから外してしまえば問題はありません。もちろん、専用の充電台も付属しています。

▲専用充電台でなくとも充電は可能ですが、ベルトが邪魔なのでやはり専用のほうが便利です

今後の展開に期待

正直なところ、機能だけを考えるなら、安価なHUAWEI WATCH GT 3 SEと変わりません。

普通にスマートウォッチとしての機能だけを求めるなら、HUAWEI WATCH GT 3 SEのほうがいいと思います。ただ、HUAWEI WATCH GT 3 Cyberの魅力は、ケースが分離するというその構造にあります。

コミュニティを盛り上げを狙うなら、スマートムーブメントの3Dデータ公開も期待したいですが、単純な形状なので、実測でもなんとかなってしまいそうな気はします。そういった部分も含め、今後、どのようなケースが登場するのか楽しみなところです。