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Photoshop(ベータ)に生成AI機能「ジェネレーティブ塗りつぶし」追加

画像の加工がはかどります

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先日、Adobeの生成AIサービス「Adobe Firefly」がベータ版として一般公開されましたが、Photoshopのベータ版アプリでも生成AIを利用した機能が使えるようになっています。

「ジェネレーティブ塗りつぶし」というあまりパッとしない名称ではありますが、機能自体はかなり強力です。いまのところできるのは、被写体の追加や削除、書き変え、背景の生成、画像の拡張など。

例えばトップの画像は、HUAWEI Watch Dの部分を選択し、「Cyberpunk」と指定した結果です。おそらくAIが考えたであろうサイバーパンクっぽいなにかに書き換わっています。

また、時計部分だけを削除することも可能。ぱっと見ではほぼ違和感がありません。

▲血管の再現がリアル

▲これが元の画像です

AI生成部分は別レイヤーになっているので、修正も簡単。また、何パターンか生成してくれたものを選ぶこともできます。

背景の拡張も簡単です。拡張をするだけなら、プロンプトで指定することなく、範囲を選択して数クリックするだけで済みます。

例えば、上の写真の右側を少し伸ばしたのが下記。こちらも違和感はありません。

こちらは別パターン。

他にも、影の形を変えてみたりといったことも可能です。

▲右がオリジナルの写真。左は「Fairy Shadow」と指定して生成した影

生成AI自体はAdobe Fireflyと同じものを使っているので、学習にはAdobe Stockを利用しています。そのためなのか、動物などはつくりものっぽい画像になることが多めな印象です(指定の仕方が悪いのかも)。

まだ英語でしか指示できないのですが、近いうちに多言語化してくれるのではと思います。

ここまで加工技術が進むと、写真の真偽を見抜くのも難しくなってきますが、そういった問題には一旦目を瞑るとして、個人的にはいろいろと使い勝手がいい機能な気がします。

Source: Adobe