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Pentax K-3 タッチアンドトライに参加してきました その1

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Pentax K-3 touch & Try

11月1日に発売されたPentaxのKマウント最上位機種、Pentax K-3のタッチアンドトライ ブロガーイベントに参加してきました。

当日は広報のかたからの製品説明、デザイナーのかたのデザイン上での工夫・苦労話、そしてタッチアンドトライとという内容でした。約2時間のイベントだったのですが、お話が面白すぎてあっという間の2時間でした。

このPentax K-3、Kマウント最上位機種ということでレンズキットで約18万円となかなかにお高いカメラです。その分、世界初のローパスセレクター搭載や毎秒8.3枚の高速連写、4K(3840×2160)画質のインターバル動画撮影、従来の5倍の処理性能を誇る画像処理エンジンなど非常にハイスペックなカメラとなっています。

Pentax K-3 touch & Try

まず先代となるK-5IIとの比較。見た目は大きく変わってはいませんが、ほぼすべてが新しく、そしてスペックアップスペックアップしています。

Pentax K-3 touch & Try

K-3で特徴的なのがこのローパスセレクタ。デジタルカメラには通常、CMOSセンサの前にローパスフィルタというものがあります。これはモアレを防ぐ目的があるのですが、フィルターの分だけ画質(解像度)が落ちます。そして普通のカメラではこのローパスフィルタの有無をユーザが選択することはできない(フィルターがある機種、ない機種というように機種ごとに変更する必要がある)できません。K-3の場合、このローパスフィルタがありません(ローパスフィルターレス)。その代わり、CMOSセンサそのものを微細に動かしローパスフィルタと同じ効果を生み出すことが出来るようになっています。このため、ローパスフィルターありとなし、更にはフィルターの強弱までも選択可能となっています。

Pentax K-3 touch & Try

左端からローパスフィルターなし、あり(Type1)、あり(Type2)となっています。右に行くほどモアレが少なくなる代わりに解像度が落ちていくのがわかると思います。

Pentax K-3 touch & Try

もう一つ特徴的なのが、オートホワイトバランス(AWB)。K-3ではColor Temperature Enhancement(CTE)という機能で、強調したい色を選択してオートホワイトバランスを調整することが可能になっています。上の写真(右上)は青色を強調した写真です。

また、通常のオートホワイトバランスでは蛍光灯とスポットライトなど複数の光源があった場合には、どちらかに引きづられてしまうのですが、K-3ではRICOHのGRに搭載されていたマルチパターン・オートホワイトバランスを採用。蛍光灯の光があたっている部分は蛍光灯に合わせて、電球の光の部分には電球に合わせてというように1枚の写真の中で複数の設定を使用して最適なホワイトバランスを作ります。

Pentax K-3 touch & Try

その他細かいところですが、背面液晶のサイズが3インチから3.2インチに大型化。液晶のアスペクト比も3:2となり、撮影したものを画面いっぱいに表示させることが可能になったそうです。

Pentax K-3 touch & Try

同じく液晶ネタですが、撮影した画像の等倍表示(約8.3倍)が可能になったそうです。またK-3では測距点は27点に増えたため、十字キーでの操作を容易にするため斜め移動もできるように形状を工夫しています。具体的には各キーの端を盛り上げることで指先だけでも斜め方向がわかるようになっています。

長くなってきたので、デザイナーのかたのお話部分は次回に続きます。