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スタンドアロンVRのOculus Quest発表。外部センサー不要で6DoFに対応

オールインワンVRゲームシステムとの立ち位置

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Oculusがサンノゼで開催中の年次開発者会議Oculus Connect 5にて、新しいスタンドアロン型VRヘッドセット「Oculus Quest」を発表しました。以前から「Santa Cruz」と呼ばれていた端末です。発売は来春、価格は64GBモデルが399ドル(約4万5000円)。

スタンドアロンのVRヘッドセットといえば、5月に発売されたOculus Goがありますが、Oculus Questもそれと同じようにPCやスマートフォンとの接続が不要。

ただし、Oculus Goは3DoF(3自由度)で、辺りを見回すことは出来るものの、しゃがんで下から覗き込んだり、歩き回ったりといったことはできません。これに対してOculus QuestはハイエンドなOculus Riftと同じ6DoF。VR空間内を歩き回ることも可能です。

このポジショントラッキングには、Riftにように外部センサーを使うのではなく、ヘッドセット四隅にある超広角センサーを使用。外部センサーが不要でポジショントラッキングが可能なインサイドアウト型を採用しています。ケーブルや外部センサーの感知範囲内といった制約を受けずに動き回ることができるわけです。

ただし、スタンドアロンなだけにRiftと同じようなリッチコンテンツが使えるわけではなく、おそらくはGoよりなものになると予想します。それでも、モーションコントローラーも使用できるので、GoよりもRiftのコンテンツを移植しやすいのではないでしょうか。

ハード仕様についてはまだ公開されていませんが、少なくともディスプレイは1600×1440と高解像度。またOculus Goと同じくスピーカーを内蔵しており、ヘッドフォンの装着は不要です。自由に動き回れるうえにヘッドフォンまでしてしまうと、かなり危ない気がするのでこの仕様になったのですかね?

Oculus Riftの定価が5万円のところ、4万5000円は高いのではとも思いますが、PCが必要ないことを考えればトータルでは安くなります。あとはやっぱり、どの程度の性能なのかが気になりますが、これは近いうちに情報が出てくるものと思います。

(source Oculus)