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Mastodonの自分専用インスタンスを作成 独自ドメインを活かすチャンスかも?

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最近はまりかけている新SNSのMastodon(マストドン)。分散型のSNSという特徴を活かし、自分1人だけしか使わないインスタンスを立ち上げる人がちらほらと増えてきているようです。せっかくなので、私も自分専用のインスタンスを作ってみました。

自分専用のインスタンスを作る意味

以前に書いたように、Mastodonには公式のサーバー(インスタンス)というものがありません(mastodon.socialが公式扱いだとは思いますが)。また、ユーザーはインスタン毎に作成することができるので、インスタンスをまたがる連合タイムラインでは、同じユーザー名でも別人ということが有り得ます。

連合タイムラインを見るとわかりますが、自分がいるのとは別のインスタンスのユーザーIDは「@ID@インスタンスのドメイン」という形で表示されます。例えば、mstdn.jpにいる人がmastodon.cloudにいる私を見ると「@dreamseed@mastodon.cloud」と表示されるはずです。

だったらこれを利用して、自分の持っているドメインで自分1人しかいないインスタンスを立ち上げれば、他の人から見ると常にドメイン込みの表示になるし、なりすまし防止にもなるのではないかと思います。知らない個人が運営するインスタンスにメールアドレスやパスワードを登録すのはちょっと・・・という対策にもなりますしね。

自分専用インスタンスを作ってみた

というわけで、自分専用のインスタンスを立ち上げてみました。

@dreamseed@msdtn.dream-seed.com

自分専用と言っても使い勝手は他のインスタンスにいるときとあまり変わりませんが、それでも何点か顕著に異なる点もあります。

一番の違いは、連合タイムラインの速度。連動タイムラインは、インスタンス同士が繋がっている場合に、他のインスタンスのタイムラインが流れていると思っていたのですが、違いました。連合タイムラインに表示されるのは、そのインスタンスに補足されているユーザーのTOOTで、条件は下記の3点のようです。

  • 自分と同じインスタンスにいる全ユーザー(A)
  • Aがフォローしている他のインスタンスのユーザー(B)
  • Bがフォローしている他のインスタンスのユーザー(のTOOTをBがブーストしたり返信した場合)

自分専用インスタンスの場合、1番目の条件に当てはまるのは当然自分だけです。なので、2番目の条件は自分がフォローしているユーザーのみ。これはホームのタイムラインと同じですね。かろうじで、3番目の条件によって若干の違いが出る程度です。なので、msdtn.jp他のインスタンスのように流れが速すぎて追えないということはありません。

ただ、あまりにも寂しすぎるので、深く考えずにいろんな人をフォローしまくってます。

自分専用インスタンスの作り方

思っていたほど難しいことはなく、普段からLinux系のOSを触っている人なら、1~2時間程度でmastodonを動かせるのではないかと思います。

といっても私は普段から触っている人ではないので、正味4時間程度かかってますけど・・・。

参考にしたのは、MobileHackerz。

具体的には、ここでリンクされている下記の記事を見ながら作業しました。

厳しい言い方ですが、上記を見ても「まったく理解できねぇ!」という人は手を出すべきではないと思います。

ちなみに、このブログはSIXCOREのサーバーで運用していますが、「mstdn.dream-seed.com」はさくらのVPSを利用しています。今回はメモリ2GBのプランにしたのですが、1GBでも問題ないようです。お試し期間が終わる前に1GBにするかこのまま2GBで行くか悩み中・・・。

※追記:上記以外の方法として、さくらインターネットの中の人がさくらのVPSでの構築方法を公開しています。

管理画面が使いづらい

せっかくなのであまり見ることがないと思うmastodonの管理画面について。
管理画面と言っても、一般ユーザーの設定画面に、サーバー管理用の項目がちょろっと追加されているだけです。

▲ここで設定できる項目は、あまりない・・・

また、「国交断絶」と言われる他のインスタンスの非表示ですが、実際にはインスタンスを繋いだり切ったりという設定はありません(ないと思う。たぶん・・・)。できるのは、ドメイン単位で「サイレンス」「停止」のフィルターをかける設定です。

サイレンスはアカウントのトゥートをフォローしていない人から隠します。停止はそのアカウントのコンテンツ、メディア、プロフィールデータをすべて削除します。

なお、登録したユーザーアカウントを削除する方法ですが、現状ではありません。githubで問題ではないか?と議論されているので、いずれ対応されるとは思いますが、それまでは、管理者に依頼して凍結してもらうというのが現実的なところではないかと思います。

▲管理者でもユーザーアカウントは停止(凍結)はできても削除そのものはできない?

mastdon1人用インスタンスのレンタルサービスが出てくるかも

このままmastodonが生き残るなら、近いうちに1人用インスタンスのレンタルサーバーみたいなのが出てくるかもしれません。最初に書いたように、自分のドメインを活かせると、何かしらの面白みが出てきそうです。

それ以上に、サービスの裏側を見れるというのは、なんとなく楽しいですけどね。