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Qualcomm、急速充電のQuickCharge 4.0+を発表。現状の対応端末はZTE製 Nubia Z17のみ

急速充電はそろそろPDに統一してほしい。

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QualcommがSnapdragon 835で利用できる最新の急速充電技術、QuickCharge 4.0+を発表しました。

QC4.0を拡張したQC4.0+

Snapdragon 835発表時、同時にQuickCharge 4.0も発表されていますが、今回はそのマイナーチェンジ版ともいえる4.0+です。そのため、基本的な技術・仕様についてはQuickCharge 4.0とほぼ同じです。大きく違うのは、2つのパワーマネジメントICを使用し、(端末内部で)デュアルチャージを行う点です。

このデュアルチャージにより、充電速度はQuickCharge 4.0と比べて約15%向上、また、インテリジェント・サーマル・バランシングにより、2つの充電経路の温度情報を監視。片方の温度が上がっている場合には、もう一方の経路を積極的に使い温度上昇を抑えることができるそうです。これにより、QC4.0よりも3℃ほど温度上昇を抑え、充電効率も30%アップしているとのこと。

さらに、コネクタ部とケース(筐体内部のこと?)両方の温度を同時に監視しており、過熱・短絡によるUSB Type-Cポートの損傷を防止するとしています。

QC4.0対応の端末がまだほとんど(まったく?)出ていない状況でQC4.0+の発表というのは、実質的には本命はこちら・・・ということなんでしょうね、きっと。ちなみSnapdragon 835搭載のHTC U11はQC3.0対応、Galaxy S8/S8+はQC2.0対応となっています。

利用できるのはZTE Zubia Z17のみ

なにやらすごそうな技術ではありますが、現状で利用可能なのはZTEが発表したNubia Z17のみとなっています。

主なスペックとしてはSnapdragon 835にRAMは6GBまたは8GB、ストレージも64GBと128GBの2種類とかなりのハイスペック。ただ、ディスプレイは5.5インチ 1920×1080とやや平凡な印象です。もっとも、WQHDなどの解像度を持つ最新ハイエンド端末もデフォルト設定では解像度を落としていたりするので、FHDあれば実質困ることはないのかもしれません。

(source Qualcomm)