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Googleは「デジタルの幸福」を実現するため、端末の制御を人に取り戻す機能をAndroidに追加

自分で律しないと難しい

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先日、Googleが端末の使用時間を制限する仕組みをAndroidに導入する予定だとワシントン・ポストが報じていましたが、開催中のGoogle I/O 2018でおそらくこのことだろうと思われるAndroidの新機能、「Digital Wellbeing」が発表されました。新機能というより、新しい取り組みといったほうが正確かもしれません。

ペアレンタルコントロールのようなものを想像していたのですが、実際にはちょっと違うものでした。親が子の使用を管理するものではなく、自分自身で使い方を見直し、自分で管理するための機能です。

そのメインとなる機能は、アプリダッシュボード。Android Pだけの機能のようですが、その端末の使われ方、どのアプリをどれくらい使っているのか。また、何時頃に多く使っているのかなどを把握するための機能です。通知の数(メールやSNSなど)も把握可能なようです。

ペアレンタルコントロールではよくある機能ですが、自分自身の使い方の傾向を把握し、使いすぎていないかなどの見直しに役立てろということですね。

これに合わせ、YouTubeにも一定時間視聴していると、休憩を促す「take a breakリマインダー」が追加されます(アプリバージョン13.17以上で利用可能)。これについても、休憩を強制するものではなく、デフォルトはOFFとなっています。

また指定した時間(夜間)は通知をオフにしたり、Gmailで優先度の高いものだけ通知したりといった通知の数を制限するような工夫もあるようです。

なお、子どもの使用時間を制限するようなものだと、先日から日本でも利用可能になったFamily Linkがあります。

また、直接的に使用を制限するものではありませんが、Google Wifiには、特定の端末のみ、指定した時間に通信を遮断する機能があります(TP-LinkのDeco M5にもあります)。これを利用すると、Family Linkを使わなくても子供の端末の使用時間を間接的にコントロールが可能です。端末にSIMが入っていてモバイルネットワークが使えると意味がないですけど。

「Wellbeing」には「幸福」や「満足できる生活状態」といった意味があります。

スマホ依存などが度々話題になりますが、端末に振り回されることが多い現代人、これらの機能をうまく使って主導権を人間側に取り戻そうというのがその狙いのようです。

(source Google)