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Android版FortniteはGoogle Playを通さず独自配信に。30%の手数料を回避

Google Playを使わないデメリットよりもメリットがあるとの判断でしょうか

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人気のバトルロイヤルゲーム「Fortnite」。現在、PC、Mac、Xbox、PS4、Nintendo Switch、そしてiOSでプレイ可能、しかもPS4以外は機種をまたがるクロスプレイも可能となっています。そんなFortniteのAndroid版について、Google Playでは配信しないとの方針が明らかにされました。

これは開発元のEpic Gamesが複数のメディアに伝えたもの。Google Playで配信しないのではないかとの話は、先週XDA-Developersが伝えていたのですが、あまりうれしくない意味で当たってしまいました。

Google Playを通さない理由について、Epic GamesのCEOは「ユーザーと直接の関係を維持するため」としています。ようするに、他所のアプリストアは使わず、ユーザーがEpicから直接ダウンロードできるようにしたいとのことです。実際、PCやMac向けでは、人気のあるゲーム配信プラットフォームであるSteamを通さず、独自のランチャーからダウンロードするようになっています。もっとも、PC向けゲームでは珍しいことではありませんが(OverwatchのBlizzardも同様の仕組みを使っています)。

といいつつ、iOS版はApp Storeから配信していますが、これはAndroidと違い野良アプリ(不明な提供元のアプリ)をインストールする方法がないため。

Google Playを使わないもう1つの理由は、30%の手数料を回避するため。Google Playでは、アプリ内課金などの売り上げのうち30%を手数料としてGoogleが徴収しています。

iOS版のFortniteはリリースから1週間んで1500万ドル(約16.7億円)を稼いだとの話もあり、Androidでも同様の売上となるなら、配信プラットフォームを使うだけで約5億円を失うことになります。

弱小アプリの場合はGoogle Playで配信しないとそもそもアプリを見つけてもらえませんが、Fortniteのようなビッグタイトルであれば、Google Playで見つけられないというデメリットもさして問題ないとの判断もあるのでしょう。

AndroidのGoogle Play外からのアプリインストールは、自己責任の名のもとに判断できる、ある程度詳しいユーザーならいざしらず、初心者にも広くうけいれられそうなタイトルでやるのはどうなのかという気もします。このあたり、配信開始に向けてさまざまな議論が出てきそうです。

なお、Android版Fortniteのリリース時期についてはまだ明かされていませんが、8月9日のGalaxy Note9と同時に発表され、30日間はNote9専用になるとの話もあります。