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Livescribe 3 Smartpenはデジアナ融合文具の到達点かもしれない

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最近はやや主流を外れた感のあるアノト方式を使ったデジタルペン、「Livescribe 3 Smartpen」をソフトバンク コマース&サービス株式会社からサンプリングで頂きました。

アノト方式のデジタルペンといえば、以前はNokiaでも販売されており、一時期はガジェット界隈でも話題になっていた品ですね。もう6年くらい前の話ですけど。

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今回頂いたLivescrive 3はもちろんそんな昔のものではなく、日本で発売されたのは2013年12月と比較的新しいものです。

そして、発売当初はiOSにしか対応していませんでしたが、5月末にAndroidにも対応しました。

古き良きアノト方式のデジタルペン

スマートペンというだけあって、ノートに書いたものがほぼリアルタイムにスマートフォン側に送信されます。ちなみに接続はBluetooth。

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このLivescribeですが、ノートはアノトパターンという小さなドットがびっしりと印刷された専用のものが必要です。

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ペン側にあるカメラがこのドット拾って筆記データを認識、スマートフォンに送信するという仕組み。

なお、ペン自体にメモリが搭載されているので常にスマートフォンと接続している必要はなく、次回接続時にデータはちゃんと送信されます。

専用のノートが必要になりますが、純正、非純正含めてAmazonなどで容易に入手が可能です。

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また、日本では発売されていませんが、モレスキンとコラボしたノートも米国では発売されています。

Dream Seed » LiveScriveとMoleskinがコラボ LiveScrive 3 Smartpenで使える専用Moleskinが発売

CamiApp Sとの違い

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Livescribe 3と同様に、書いたものを自動的にデジタル変換してくれるものとして、コクヨのCamiApp Sがあります。

こちらは使用するノートはなんでもいい代わりに下側にデジタイザ内臓の本体を引く必要があります。ペンは専用のものです。

使用する紙がなんでもいいCamiApp Sのほうがランニングコスト的には勝っていると思いますが、ノートとペン以外に必要なものがなく、持ち運ぶものが最小構成で済むLivescribe 3は機動力の面では勝っていそうです。

そんな感じで両者を比べると下記のような感じです。

Livescribe 3CamiApp S
ペン専用専用
専用なんでも
台座不要必要
電池ペンにmicroUSBで充電デジタイザ本体にmicroUSB充電
(ペンにはバッテリ不要)
その他録音が可能

Livescribe 3の録音機能

CamiApp Sにはなくて、このLivescribe 3にある機能として、録音機能があります。

ノートの下のほうにある「record」アイコンにペン先で触れると録音開始。

録音時に書いていたものは、スマートフォンのアプリ側では緑色に表示され、それをタップすると音声が再生されます。

会議の議事録をとったりするときに役に立ちそうな機能ですね。

アプリでの表示

アプリ上ではノートに書いたそのままで表示されますが、書いた順番に分解して表示する「フィード」という表示も可能です。

1ページに追記していくような使い方をした場合に、書いた部分を時系列で表示できるので使いかたによっては便利そうです。

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また、フィード表示では左右へのスワイプでOCRによる文字認識が行われます。認識された文字はあとから修正も可能です。

DropboxやEvernoteなどへの共有も可能

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Livescribeで記録したデータはDropboxやEvernoteなどへ送信することが可能です。形式はPDFになります。

iOSアプリだとEvernote、OneNoteへの自動送信が可能なのですが、Android版はまだ未実装。今後対応されるそうです。

一つの到達点

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このLivescribe 3ですが、専用のものとはいえ、紙とペンだけで他に必要なものはなく、書いたものをデジタル化可能ということで、数多くある同種のデジタル・アナログ融合文具の中では到達点に至ったと言ってもいいでしょう。

ペンがもう少し小さいともっと普及するんじゃないかなぁ、とは思うのだけどね。

あと、フリクションボール。専用ノートが必要だけど、フリクションで消せるならコストダウンに貢献できるかも。みみっちいけど。