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CHUWI MiniBook X購入。気軽に持ち運んで使うのにピッタリなサイズ

どこでも気軽にWindowsを使いたい人向け

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7月末に安くなっていた際に、「CHUWI MiniBook X」を購入しました。届いてから2週間以上経つのですが、ちゃんと紹介していなかったので、あらためてレビューをしてみたいと思います。

CHUWI MiniBook Xは、10.8型のWindows PC。サイズ的にUMPCではありませんが、十分に小型なノートPCです。One-NetbookのOneMix 4が競合になると思いますが、それと比べると価格が半額~3分の1というのがとても魅力。ただし、OneMix 4が11世代Coreを搭載するのに対し、MiniBook XはCeleron N5100と価格なりの仕様です。RAMは12GB、ストレージ512GB。

ディスプレイが背面に回るYogaスタイルですが、あまりこのスタイルで使うことはないかなというのが正直な印象。

好みの問題かもしれませんが、Yogaスタイルの端末の背面にキーボードがある感触が好きではありません。

▲背面にキーボードがむき出しになるのが好きではないです。もちろん、このスタイルではキーボードは無効になります

ディスプレイはIPS液晶で、解像度は2560 x 1600。「世界初のパンチホール搭載PC」ということがウリになっていますが、正直邪魔以外の何物でもありません。あと、コーナーが丸くなっているのも、地味に見づらいです。ただ、ディスプレイの表示自体はとても綺麗です。

▲パンチホールは表示エリアが潰されてしまうので、かなり邪魔

このパンチホールと並んで、Minibook Xの欠点だと思うのが、天板のロゴ。取ってつけたように出っ張っています。ODM筐体で、このロゴ部分をメーカー毎に変えられるようになっているのではと思っています。

▲ヒートガンで熱したら取れるのではという気もしますが、しばらくはやめておきます

キーボードはサイズの割には打ちやすい印象。トラックパッドも小さめですが、問題なく使えます。なお、今回購入したのは英語配列ですが、日本語配列モデルも用意されています。

インターフェースは向かって右側面にUSB-Cが2つ。ずっとmicroSDもあると思い込んでいたのですが、残念ながら非搭載です。電源ボタンもここの面にあります。

ちなみに、USB-Cの右側(奥側)に電源マークが印刷されていますが、PDで充電できるのは左側のみです。右側は付属の電源アダプタを使えば充電できる様子です(付属のアダプタを箱から出していないので未確認)。

向かって左側面には3.5mmジャックと排熱口があります。ただファンレス仕様なので、勢いよく排熱が吹き出すといったことはありません。

発熱自体も大したことはなく、PCMark10で約30分負荷をかけてもCPU温度は75℃ほど。底面もほんのり暖かいという感じです。なお、そのPCMark10のスコアは「2265」。第10世代Core i7のDell XPS 13(9300)が「3227」だったので、そこまで遅いという感じではありません。

実際、アプリの起動が遅いなどは感じますが、ブラウザやWordなどを使う限りでは特に問題は感じません。ただゲーム性能は期待できないので、そうした用途には向きません。

▲FF XVベンチマークは、軽量品質、1280×720のフルスクリーンでも「動作困難」

とはいえ、ドラゴンクエストX ベンチマークは1920×1080のフルスクリーンなら「普通」との結果なので、3Dを多用する最近のAAAタイトルでもなければ、それなりに遊べそうです。

バッテリー持ちは、PCMark 10のバッテリーベンチで2時間50分(バッテリー残量が100%から20%になるまで)。出先でフルにガツガツ使うというより、気軽に持ち歩いて隙間時間にちょこちょこ使うという感じが良さそうです。

あれもこれもとできる端末ではなく、ある程度の割り切りは必要ですが、出先でスマートフォンやタブレットではなく、Windowsで作業したいという場合には重宝しそうです。なにより安いですし。

▲ひらくPCバッグ nanoにピッタリ入るサイズ感