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CHUWIの8型UMPC「MiniBook」レビュー。キーボードがちょっと窮屈

好みもあるけど、キーボードが少し惜しい

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現在Makuakeでクラウドファンディング実施中の8.0型ラップトップ、CHUWI MiniBookをレビュー用にお借りしました。ということで、さっそくレビューしたいと思います。

お借りしたのは、Core m3-8100YにRAM16GB、ストレージ128GBの最上位モデル。とはいえ、他の7インチ~8インチ台のUPMCと横並びの仕様です。

大きく異なるのは、底面にM.2 SSDスロットが用意されている点。製品版では256GBもしくは512GBのSSDが搭載されます。

▲底面からアクセス可能
▲全体を分解せずとも、ネジを1本外すだけで利用可能

インターフェースは、右側面にUSB Type-AとmicroSDカードスロット、3.5mmジャック。

左側面にUSB Type-C、Type-A、mini HDMIがあります。この手のUMPCでは、Type-Cが右側にあるものが多く、左側にあるのはちょっと珍しいです。どちらがいいということはありませんが。

ヒンジは、OneMixと同じタイプ。ディスプレイは背面まで回せます。

そのOneMix 3Sと比較してみると、雰囲気はかなり近いものの、MiniBookのほうが、やや丸みを帯びたデザインになっています。

▲左:MiniBook、右:OneMix 3S
▲左:MiniBook、右:OneMix 3S

そして、UMPCでなんといっても気になるのがキーボード。借りているのは日本語キーボード版です。

右下の記号類にやや苦しいものを感じますが、配列自体は比較的まとも。右上の電源ボタンは指紋センサーも兼ねています。

光学式のポインティングデバイスは、キーボードの途中に埋め込むタイプ。この部分はOneMix 3Sのそれよりも使いやすいと感じました。

キーボード自体もギシギシしたり、安っぽい感じはないのですが、妙に打ちづらい。なぜかと思ったら、ASDFGHJの行がQWERTY行とあまりずれておらず、そのために打ち間違いが頻発しているようです。

実はサイズがほぼ同じMiniBookとOneMix 3Sですが、横幅がMiniBookのほうがわずかに狭く、そのため、キーボードの配置もやや苦しくなっています。

▲上:MiniBook、下:OneMix 3S

慣れの問題も多いと思いますが、AとSが特に打ち難く感じました。あと、好みもあるかとは思いますが、やはり日本でも英語キーボードを選べるようにしてほしい気がします……。

なお、今回は試していませんが、専用スタイラスもサポートしています。

最後はベンチマークです。

ベンチマークOneMix 3SGPD P2 MaxMiniBook
CINEBENCH R20(CPU)530pts556pts474pts
PCMark 10240126692444
3DMark(Time Spy)306314270
ドラゴンクエストXIベンチマーク
(標準品質/1280×720/ウィンドウ)
5748 快適 5901 快適 5321快適

やはり、あまり差はありません。一般的な使い方なら問題なくこなせると思います。ただ、搭載しているストレージはかなり遅め。これは製品版でM.2 SSDが利用できれば、気にする必要はないのかもしれません。

おまけで重さの実測値。仕様上、0.65Kgとなっていますが、実測では674gでした。SSDが入ると700g近くになるのではないかと思います。

ちなみに、OneMix 3Sはジャスト700gでした。

MiniBookは、「日本語キーボードが使える」「M.2 SSDが簡単に利用できる」というのが大きな特徴でしょうか。この2つにメリットを感じるのであれば、購入しても良さそうです。