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短焦点でも高画質、「BenQ HT3550」レビュー。色再現率が高い真の4K HDRプロジェクター【AD】

狭い部屋でも画質と大画面にこだわれます

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BenQは4月末、DCI-P3カバー率95%を実現し 「映画監督が思い描いた色を再現できる」とうたうCinematicColor技術を搭載した4K HDR対応のホームプロジェクター「HT3550」を発売しました。

BenQはこれまでも、4K HDRなプロジェクターを数多く手がけていますが、HT3550は色の再現性だけではなく、4K HDRではまだ珍しい、Short Throw(短焦点)に対応しているのも特徴です。

HT3550なら、狭い部屋でも、4K HDRの高画質を楽しむことが出来るわけです。

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短焦点での4K HDR動画が楽しめるHT3550

BenQの4K HDRプロジェクターは、以前にHT2550をレビューしたことがありますが、それと比べると見た目はシャープになった印象です。レンズカバーも四角くなっています。

もちろん変わったのはそれだけなく、縦方向(上下方向)のレンズシフト(移動距離は投影面縦方向に対して10%)にも対応しました。ズームや焦点と合わせて、レンズシフトの調整は手動です。そのズームは1.3倍になり、より短焦点での投影が可能になっています。

▲ズームや焦点合わせ、レンズシフトは手動調整

BenQのProjector Calculatorによると、HT2550の場合は、1.5mの距離で46.1インチ相当の投影が可能。HT3550は同じ距離で60インチ相当になるとのこと。100インチの投影ができる最短距離は、HT2550が3.2m、HT3550が2.5mとなります。

▲HT3550の投影距離イメージ(画像は公式サイトより)

実際のところ、狭い部屋で100インチ(約2.2m x 約1.2m)の投影面を確保するのは、別途スクリーンでも使わないと難しいと思いますが、50インチ(約1.1m x 約0.6m)ぐらいならスペースは見つかると思います。

ただ、レンズシフトと台形補正は上下方向にしか対応していないため、設置場所は投影面の正面にする必要があります。

狭い部屋の場合、プロジェクターの設置は、天吊りもしくは背の高い家具の上などに設置するのが楽なのですが、投影面の正面に設置するのは難しいことも多いです。

▲ディアウォールなどを使い、天井付近に棚を作ってしまうのもおススメです

ちなみに、正面に設置できなくても、ある程度の大きさ(60~70インチ以上)で投影できるなら、投影距離と同じくらいの場所から見る限りは、多少歪んでいてもさほど気にはならないものです。

▲天井付近に設置して壁に投影。壁との距離は約2.6mで、投影サイズは80インチ程度。もっと大きく映せるのですが、壁が足りません……。斜め方向から投影しているので若干歪んでいるのですが、これくらいのサイズになるとほぼ気になりません

背面の入力系統はHDMIが2系統。両方とも2.0a/HDCP2.2に対応しているので、どちらに挿しても4K 60Hz映像を視聴できます。

Wi-FiやBluetoothには非対応ですが、USB Type-Aも備えているので、Fire TVやChromecastを繋げてワイヤレスでの視聴が可能です(もちろん、本体の電源は必要です)。

▲USB Type-Aも2ポートあるのでFire TVとChromecastを両方繋げ、切り替えて使うこともできます

1mの距離でも40インチオーバーの大画面投影が可能

HT3550は短焦点もウリとのことなので、カメラ用三脚に取り付けるノートPC台を用意。サイズ的に横幅がギリギリだったので、その上に板を載せて、プロジェクターを設置してみました。

▲使うときだけ設置するのであれば、この方法なら、家中どこでも簡単に持ち運べて便利です

窓に付けたロールスクリーンに投影したところ、1.2m程の距離で約50インチの投影ができました。日中の明るい環境ではさすがに見づらいですが、カーテンを閉めれば十分綺麗に見えます。

実はHT3550の輝度は2000ルーメンで、HT2550の2200ルーメンよりも暗くなっています。ただし、コントラストがHT2550の10,000:1から30,000:1へと大幅にアップしており、むしろ発色は向上していると考えて良さそうです。 ‎

その色の再現性は、HT3550の特徴の1つでもあります。DCI-P3カバー率95%を実現しているほか、工場出荷時にキャリブレーションも行われており、自宅で設置すればすぐに「映画監督が思い描いた色」で映画を視聴可能です。

▲とくに緑と赤の発色に優れているとのこと

……とスペックを並べてみたところで、これ単体で見ている限りは、その発色がどれくらい優れているのか、素目には判断ができません。ただ、映像が綺麗なのは間違いのないところです。

▲写真では伝わらないかもしれませんが、普通にディスプレイを見ているのと大差ない気がします
▲Amazon Primeの4K UHDにも対応します

映像にはいくつかのモードがありますが、基本的にはD.Cinemaモード、明るいリビングなどで見るならCinemaモードを選んでおけば良いようです。なお、HDR対応コンテンツの場合は、HDR Modeが優先になりモード選択はできなくなります。

▲モードはD.Cinema、あるいはCinemaを選んでおけば大丈夫
▲HDRコンテンツの場合、左上に上図のようなマークが表示され、ピクチャーモードは変更できません

音の良さもBenQプロジェクターの魅力

BenQプロジェクターの隠れた特徴が音の良さ。 CinemaMaster Audio+2 オーディオ・エンハンサー技術により、とてもクリアに聞こえます。HT3550はスピーカーも5W x 2に強化されており、より臨場感のある音が楽しめます。

反面、ボリュームを最低にしてもそれなりに大きな音が出るので、夜間の視聴には注意が必要です。

▲サウンドモードも変更可能。利用シーンに合わせて選べるほか、ユーザー設定を選べば、自分の好みでイコライザーの調整もできます

狭い部屋でも映像にこだわるならおススメのプロジェクター

BenQはこれまでも、HT2550など4K HDR対応のホームプロジェクターをリリースしていますが、HT3550は、Rec.709を100%カバーかつDCI-P3に対応したCinePrimeという上位シリーズモデルです。

このため、従来モデルよりも価格が若干高めなのですが、「映像の再現度に優れている」「短焦点でも大画面」という2つの特徴があります。狭い部屋でも綺麗な映像を大画面で楽しみたい人には、持ってこいの機種だと言えるでしょう。

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