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スマートスキャナAura実機レビュー。今度はじっくり弄ってみました

机上に置いておくには邪魔にならずに良さそうです

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先日体験会に参加したスマートスキャナAuraですが、会場では照明の関係でわからなかったことがあるかも……とのことで、実機を送って頂きました。せっかくなので、家で試してみたレビューをお届けします。

まずサイズですが、閉じた状態で机上面からの高さが450mmほど。

厚みは30mmと薄型。ただ、ベース部分は奥行き130mm、幅180mmほどあります。

これがそのベース部。つまみが電源スイッチ兼明るさ調整用です。

なお、スキャナ部は下記のような感じです。

▲閉じた状態を裏から撮影

PCとの接続はUSB。Aura側はType-Bになっています。他のポートは、電源と付属のフットペダルを接続するUSBポート。

これがフットペダル。Auraに接続することで、PCから操作せずともスキャンを行えます。開いた本を抑えつつスキャンするときに便利です。

なお、このフットペダルと黒いマットは製品に付属しています。

スキャナの上部には、小さなウィンドウがあり、PCの画面を見なくても配置を確認可能。フットペダルと組み合わせれば、 PCを操作しなくても取り込み可能です。とはいえ、PC上でアプリを立ち上げておく必要はありますが。

もう一つの付属品が、サイドライト。

Auraの照明は被写体の上から照らす形になりますが、コート紙など反射がきつい紙だと照明が邪魔になります。そこで、サイドライトを使い、横から照らすと反射が抑えられるというわけです。

下記は同じチラシを上からの照明、サイドライトそれぞれで取り込んだもの(ちなみに国立科学博物館の恐竜博2019)。

▲内蔵ライトで上から照射。赤丸部分が反射で見えづらい
▲サイドライトを使用。反射がなくなりました

なお、部屋が十分に明るければ、上部照明やサイドライトを使わなくても綺麗に取り込むことはできます。ただ、かなり暖色系に寄りました。これは撮影環境次第でしょう。

▲ライトを使わずに取り込んだもの

ところで、取り込み時に黒いマットのスペースが必要になると、置き場所に困る……と思うかもしれませんが、実際にはそんなにスペースはいりません。

▲このスペースが必要だと、厳しいかも……

マットはあくまで取り込み可能スペースの目安と、綺麗に取り込むため(背景ノイズがないように)のもの。黒っぽい机であれば、マットを引かなくても綺麗に取り込めます。

最悪、取り込みたいものが置けるだけのスペースがあれば大丈夫です。

▲これでも問題なく取り込めました

取り込みはjpg。PDFやOCRでWordなどにエクスポート可能

取り込みは専用ソフトで行いますが、読み込みのモードとしては、「フラットペーパー」「湾曲した本」「領域をスキャンする」「元のまま処理をしない」の4つから選択可能。

▲このアプリ、常に全画面で開き、サイズ変更できないのが難点……

「フラットペーパー」は、書類を認識で四角い領域で取り込んでくれるもの。スキャナに対して斜めに置いても問題ありません。

「領域をスキャンする」は自身で取り込む領域を決められるもの。書類の一部分のみを取り込みたいときには便利かもしれません。

「元のまま処理をしない」はその名の通り、カメラに映る範囲すべてを取り込むもの。

そして特徴的なのが「湾曲した本」です。普通の本を見開きで置いて取り込めるもの。センターラインに合わせて本を置く必要はありますが、見開きを2ページとして別々に取り込んでくれます。

なお、見開きで置くと、本が閉じてしまう場合には押さえておく必要があります。この時、手で押さえてしまうと、実はうまく取り込めません。本の領域をうまく定義できなくなるようです。

▲なにやらおかしな形で取り込まれました

このために利用するのが、先の画像にも映っている黄色いパーツです。これの黒いラインがマーカーになっており、本のエッジを検出可能になっているようです。

もちろん、取り込んだ画像には、このパーツは映り込みません。

よく見ると、ページ押さえがあった部分には加工した跡があります。ページの縁まで書き込まれている漫画などは厳しそうです。

なお、取り込んだ画像をOCRに掛けて、文字のみをWordやExcelに出力可能です。ただし、認識制度は8割程度。この辺りは、漢字や記号、アルファベットなどが入り乱れる日本語の難しさですね。正直なところ、本を取り込むのであれば、OCRは使わずにPDFで出力してしまったほうが手軽な感じです。

スマートフォンから操作できるデスクライトモード

Auraにはスキャナ以外に、その照明を活かしたデスクライトモードがあります。モードの切り替え自体は本体のボタンから行えますが、スマートフォンアプリを利用すると4つのプリセットモードの変更も行えるようになります。

CZUR
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開発元:Dalian CZUR TECH CO.,LTD
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そしてこのアプリ、面白いことにBluetoothやWi-Fiではなく、音で操作します。このため、使用時にはスマートフォン側のマナーモードを解除し、音が出る状態にしなければいけません。

手軽なような、面倒なような。何とも言えない仕様です。なお、、アプリはAndroid / iOSのどちらでも利用できますが、Galaxy S10では音が出ず、操作が行えませんでした。

本を断裁せず、紙がくしゃくしゃでも読めるのがメリット

おそらく手軽さでいえば、ScanSnapのほうが楽な気はします。ただ、ローラーを使わないAuraのメリットは、なんといっても本をバラさずに取り込めること。そして、子供がランドセルの奥底でくしゃくしゃにしたプリントも取り込めることです。読み込んだ結果もくしゃくしゃではありますが……。

コンパクトにたためるので、机上にあってもさほど邪魔にはなりません。デスクライトとしても使えるので、兼用するのもありでしょう。

そんなAuraのMakuakeキャンペーンは、7月30日までです。