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カメラの回転が可能。自動追尾にも対応したATOM Cam Swingレビュー【PR】

留守時の見守りカメラとしても使いやすくなりました

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お手頃価格の小型セキュリティカメラ、ATOM Camの新モデル「ATOM Cam Swing」をレビュー用に提供いただきました。

首振り可能になったATOM Cam Swing

ATOM Camは2020年に初代モデル、2021年5月防水仕様になった第2世代モデルが発売されていますが、そのどちらも画角は固定。設置時に手動で調整はできましたが、遠隔で画像を見ていて「もう少し横を見たい……」という場合に対応はできませんでした。

これに対して、最新モデルのATOM Cam Swingは、水平360°、垂直180°の2軸の可動域を持っており、スマートフォンアプリから操作が可能となっています。設定により、動体の自動追尾も行えます。

▲上下方向は真上から真下まで稼働。プライバシー設定をすると真下を向いて、カメラには何も映っていないことをアピールできます。

▲動作はかなりスムーズ。回転させてもブレたりすることはありません

カメラ底部にはmicroSDカードスロットがあります。公式には32GBまで対応します。microSDを利用する場合、スマートフォンアプリから録画やタイムラプス撮影などが可能です。ただ、セキュリティカメラ的に何か動きを検知した時だけ録画するという使い方であれば、必ずしもmicroSDを使う必要はありません(詳しくは後述)。

付属品はmicroUSBケーブルと充電器。なお、防水性を高めるため、この専用ケーブルを利用するようにとのこと。

ケーブルの先端はL字型になっており、ぴったりと収まるようになっています。

▲底部には三脚用の穴も開いています

本体はIP65の防水防塵仕様なので、軽い雨なら気にせず野外でも利用はできますが、付属の充電器自体は防水というわけではないので注意が必要です。そもそも屋外で電源を取ること自体が難しいということもあるので(屋外コンセントがあれば別ですが)、必要なときだけモバイルバッテリーで運用するというのが手軽かもしれません。

ちなみに、1万mAhのモバイルバッテリーで約16時間以上利用できるのは確認できました。

▲外で使う場合には、こんな感じでモバイルバッテリーに繋ぐのがお手軽です

映像は専用アプリからリアルタイムに視聴可能

ATOM Cam Swingの映像は、専用アプリからリアルタイムに視聴が可能。下部に表示される操作部を使って、カメラを自由に動かせます。映像は外出先からも確認できるので、留守時に部屋の中を確認するような用途にも向いています。

また、ATOM Camを複数台利用している場合には、その映像をまとめてみることもできます。

▲個別表示時にはリモコン操作が可能(左)。複数台をまとめてみることも(右)

▲画像は全画面表示も可能です

決まった箇所をカメラで追うクルーズ設定や自動追尾

リモコン操作だけではなく、定期的に自動で動かすことも可能。「クルーズ」という設定になりますが、デフォルトでは水平方向90度毎に10秒毎に回転して死角なく撮影を行います。この撮影ポイントは自分で設定もできるので、例えば部屋の隅に設置して、部屋中くまなく撮影するといったことも行えます。

また、動く人や物を検知して、それに追従するように動かす「自動追跡」もあります。ただ、この自動追跡には注意しなければいけないことも。動くものが影に隠れたり、カメラの撮影範囲から外れると追跡を終了しますが、この時カメラは初期位置(デフォルトの真正面の位置)に戻ります。追跡を開始する前の位置に戻るわけではありません。

たとえば、出入り口に向けてカメラを設置し、自動追跡を有効にした場合、デフォルト位置で出入り口が映るように設置しておかないと、追跡終わりで戻った時に出入り口が映らなくなってしまいます。ATOM Cam Swingの画角は120°と広いので、自動追跡を行わずに少し引き気味で使うのがいいのかもしれません。

▲自動追跡は、個別のカメラ操作画面から有効にできます。また、追跡対象を人だけに絞ることも可能

microSDがなくても映像はクラウドに保存可能

ATOM Cam Swingに限らず、ATOM Camシリーズでは、常時録画をする代わりに、動くものや音を検知して録画を開始するイベント録画機能もあります。イベント録画の場合、microSDカードをセットしていなくても、12秒間のみとなりますが無料でクラウドストレージに保存(14日間のみ)もできます。なお、月額500円の有料プランに加入すれば、12秒間の制限はなくなります。

真っ暗な状態でも撮影できる「赤外線ナイトビジョン」も備えているので、夜間、人が寝ている間のペットの様子を撮影するなんてこともできます。

▲夜中の3時ころに部屋の中を徘徊する猫の姿も確認できました(赤外線ナイトビジョンの映像)

追記:ナイトビジョンについて

ATOM Camシリーズのナイトビジョンには、月明り程度の明るさがあれば、鮮明に撮影できる「カラーナイトビジョン」、真っ暗な状態でも赤外線照射でモノクロ映像を撮影できる「赤外線ナイトビジョン」の2つがあります。

といっても、「カラーナイトビジョン」については特に設定があるわけではありません。設定画面にナイトビジョンという項目がありますが、ここでの設定は「赤外線ナイトビジョン」の切り替えです。ATOM Camシリーズは高感度なCMOSセンサーを搭載しているため、薄暗い環境でも鮮明な映像を撮影可能。これを「カラーナイトビジョン」として打ち出しています。

▲ナイトビジョンの設定。この項目は赤外線ナイトビジョンの使用有無を設定します

とはいえ、限界はあるので、特に理由がない限りナイトビジョンモードの設定は自動にしておくのが無難だと思います。

カラーナイトビジョン(高感度撮影)と赤外線ナイトビジョンの映像の違いは下記のような感じ。通常は赤外線ナイトビジョンになる暗さの中で、あえてカラーナイトビジョン(赤外線ナイトビジョンをオフ)を使っているので条件が悪いですが、かなり明るく撮れるのがわかると思います。

▲上がカラーナイトビジョン(赤外線ナイトビジョンをオフの状態)、下が赤外線ナイトビジョン

ちなみに、スマートフォンで撮影すると下記のような暗さです(Galaxy Z Flip 3のナイトモードで撮影。ほぼ真っ暗です)。

設置場所に合わせて使い分けを

クルーズ設定で広い部屋でも1台でカバーできるなど、回転能力を手に入れたことでやれることの幅が広がったATOM Cam Swing。その分、価格も高くなっているので、回転する必要がない場所には従来のATOM Cam、広い場所はATOM Cam Swingでカバーするなど、場所によって使い分けるといいかもしれません。