電子書籍基本宣言

dennshisyoseki

新潮社の電子書籍紹介サイト、「Shincho LIVE!」が4/26にオープンしました。私自身はまったく知らなかったのですが、Twitter経由で教えてもらいました。電子書籍自体を販売しているわけではなく、新潮社の電子書籍がどの端末で読めてどこで購入できるかをナビゲートするサイトです。

これだけであれば、乱立する電子書籍サイトの1つ、ということで気に留めなかったところですが、「電子書籍基本宣言なるものがあり、ロボット三原則にそっくりだ」という話が出ていたので見てみることにしました。それが冒頭の画像です。既存の出版社で、ここまで積極的に電子書籍に対する考え方を示したところってないんじゃないかなぁ。

ちなみに、ロボット三原則というのはSF作家アイザック・アシモフが著書「私はロボット」の中で登場させたロボット工学の基本原則です。

  • 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
  • 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
  • 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

確かに電子書籍基本宣言に似ていないくもないですね。紙の書籍を扱う出版社だけに、紙媒体・書店への配慮も見て取れます。

そして、この基本宣言の中で一番感心したというか共感したのが、次の一文。

電子書籍は、人々の豊かな知的生産に貢献するものであり、ネットの習熟度の高低や機器の差異がそれを妨げるものであってはならない。

端末メーカ(携帯電話を含む)が独自のサービス(販売サイト)で囲い込みをしたがるのに対して、出版社の立場としては電子書籍を出すからには機器に関係なく広く普及してほしい(多くの人に読んでほしい)というのが本音なのかもしれません。これを実践するかのように、Shincho LIVE!ではその書籍がどの端末で、どのサイトで購入できるかを紹介しています。ここまでするなら自身で販売しても良さそうな気がしますが、そこは「(オンラインの)書店への配慮」ということなのでしょうか。

他の出版社にもぜひ、「うちでは電子書籍をこう捉えている」ということを表明してほしいなぁ。

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