文章作成のフレームワーク

時速1000字で書く技術
時速1000字で書く技術
  • 発売元: すばる舎
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/01
  • おすすめ度 5.0

時速1000字で書く技術を読み終わりました。約1時間30分。

レポート、小論文、ビジネス文書などを素早く(そして、わかりやすく)書くためのノウハウ本です。また、文章の上手下手、わかりやすさ、正確さとはどういったことなのか、例文を元にわかりやすく解説されています。

塾の講師である筆者の経験では、「文章が書けない、書くのが苦手」という人の多くは、文章力がないわけではなく、書くべきことを考えていないから書けないということのようです。そこで、文章を書き始める前に「メモを作る」という方法を推しています。

また、文章を作るステップとして、「考える」「メモを作る」「文章を作る」「推敲する」という4つのステップをあげています。この中で、「最大限の時間と労力をかけるべき」としているのが、「考える」ことです。人は、頭の中にないことは書けないというのが、「考える」ステップに時間をかける理由です。そして、この考えるという行為を助けるために「書くためのレシピ」というのを提案しています。

書くためのレシピ
1.「何について書くのか」(テーマ)
2.「どの文書を書くのか」(文章の種類)
3.「どんなことを書くのか」(内容)
4.「誰に書くのか」(対象)
5.「何のために書くのか」(目的)
 <一次目的>
 <二次目的>
 <まとめ>
6.「どう書くのか」(方法)

どんな文章であれ、このレシピに沿って考えていけば、書くべき内容を意識しやすくなるというものです。また、本書には「2.どの文章を書くのか」(小論文、報告書、読書感想文、企画書…)毎に、「3.どんなことを書くのか」の例が載っています。例えば小論文では、「論点(問題点)、背景(問題にする理由)、意見(結論)、根拠(論拠)」という具合です。この「どんなことを書くか」に沿って、メモを作り、そのメモをまとめて文章を作成し、推敲するというのが本書で述べられている方法です。

本のタイトルにもある「1000字」というのはA4一枚に書くことができる文字数とのことです。つまり、時速1000文字というのは、A4一枚の書類を1時間で書きあげる速度ということになります。「本当にそんなことが可能なのか?」という問いに対する答えとして、本書の最後に実際に1000文字程度の論文を「考える」「メモを作る」「文章を作る」「推敲する」という4つのステップを踏まえて作成した際の時間経過が「実況」という形で載せられています。この部分を見るだけでもメモを作ることの効果の大きさが理解でき、とても面白いです。

単に文章力ではなく、文章の作成をフレームワーク化し書くべき事柄を考えるというアプローチは私には新鮮でした。うまい文章、正しい文法を説明するだけの文章術の本が多い中で、とても実践的な内容だと感じました。

ちなみに、この記事、およそ1200字程度ですが、本書の内容に習ってレシピを作成し、メモを作ってから書きましたが、約1時間30分掛かりました。まだまだ修行が足りないようです。

タグ: , ,

back to top