フラット化した社会の公共性

フラット革命
フラット革命
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/08/07
  • おすすめ度 3.5

フラット革命を読み終わりました。約2時間。

まえがきにもありますが、本書で述べられていることは大きく分けると次の4点です。

-フラット化とは何か
-なぜフラット化が起きているのか
-それはどのような組み換え(コミュニケーションの変化)を引き起こすのか
-フラット化が生み出す新たな問題とは何か

この4点がそのまま本書の各章に対応しています。
-第一章 フラット化するマスメディア
-第二章 よるべなく漂流する人たち
-第三章 組み替えられる人間関係
-第四章 公共性をだれが保証するのか

それぞれの主題について、毎日新聞に所属していたときの経験や、フリーになってから取材した内容、ネット上で起きた事件などを題材にしながら筆者の考えを説明しています。

第四章の公共性については特に力を入れているようで、280ページ程の本ですがそのうちの100ページを割いています。

これまでは、新聞やテレビ局などの既存マスメディアが担ってきた情報の公共性は、誰もが情報を発信できるフラット化した社会において誰が保証するのか。筆者は、「ことのは事件」に絡み、自身のブログが炎上した経験を踏まえて、その情報に関わるすべての人たち、そしてその情報に対する批判、反論などがすべて可視化されているということが新たな「公」になっていくという結論を出しています。

なんとなくこの結論が先にあり、これに繋げるために本文を構成したというような印象がなくもない(どこが、というわけではなくなんとなくです)のですが、全体を通して非常に興味深く読むことができました。ただ、第2章だけは若干文章のリズムが悪いように感じ、飛ばし気味に読みましたが。

ネット嫌いな人、あるいは2chが嫌いな人にも一度読んでみてもらいたいと思える内容でした。

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