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2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14)
2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14)
  • 発売元: 扶桑社
  • 価格: ¥ 777
  • 発売日: 2007/06/29

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14)を読み終わりました。約2時間。

2ちゃんねるの管理人、西村博之氏の本ですが、直接書いたわけではなく、インタビューに答えたものを別な人が文書に起こしたもののようです(っとあとがきで本人が言っています)。

2ちゃんねるが潰れない理由。一言でいえば需要と供給の問題。そして違法と言われる書き込みがあっても国家権力に潰されないのは、サーバが海外にあるから。管理人である西村氏がつかまらないのは仮に西村氏を逮捕して2ちゃんねるの管理人が海外にいる外国人にかわってしまったら、まったくコントロールのできない状態になるから。こんな感じの内容です。

本のタイトルである「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか」の答えは最初の4ページで終わりです。残りの大部分は西村氏の考える法律の矛盾、ネットの未来、対談など。

西村氏はマスコミに登場するときは世間を馬鹿にしているというか、少し斜に構えているというか、そんな感じを受けますが、そう感じさせる理由、彼の考え方というのがよくわかる内容です。考え方自体は非常に冷静で、見方を変えれば非常にネガティブとも受け取れますが、なぜか共感できるものが多いです。

また、西村氏の法律に対する考えというのも非常に面白いというか納得できます。私が一番「そうだよなぁ」っと思ったのはウィニーの開発者金子勇さんの逮捕に関する話です。

ウィニーは違法行為をするためのソフトであると裁判所が判断し、金子さんが捕まるのであれば、しょうがないと考えています。しかし、裁判所は「違法行為を助長するために作ったものではない」と言っています。では、なぜ逮捕されてしまったのでしょうか?

具体的に、「こういう悪いことをしたから、この人は捕まり、有罪となりました」ということであれば納得できます。しかし、ウィニーを作ること自体は違法ではありません。ウィニーが違法な用途で使われることは予見でき、その制限を行わなかったことで、直ちに有罪としてしまうのは、どうなのでしょうか?

日本では、時速100キロ以上の速度を出せる公道は存在しないのですが、時速100キロ以上の速度を出せる自動車は売られています。時速100キロ以上の速度を出せる自動車の販売を禁止すれば、少なくとも時速100キロ以上のスピード違反の発生を抑えられるのです。しかし、スピード違反が予見されるスポーツカーを作って販売しても、自動車メーカーの違法性が問われることはありません。

確かに車が100キロ以上出せないようになっていれば、少なくとも100キロ以上のスピード違反なんてなくなります。にもかかわらず、スポーツカーの試乗会などではサーキットで軽く100キロ以上出ることをアピールしていたりする。100キロ以上のスピード違反で捕まった時は、自動車メーカーを訴えれば勝てるかもしれませんよ?

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