30歳を過ぎてから頭はよくなる

海馬を読み終わりました。約2時間。

脳の専門家である池谷裕二とコピーライター糸井重里の対談形式で書かれている本です。対談形式ゆえに、体系的にまとまっているわけではなりませんが、各章の最後にまとめという形で重要なポイントのみピックアップされています。

「脳細胞はどんどん死んで行くので歳をとると物覚えが悪くなる」というのはよく言われていることだと思いますが、この本を読むとそんなことはないというのが分かります。実際のところ、脳細胞は1秒に1個くらいのペースで死んでいるのだとか。しかし、脳は全体の2%くらいしか使われておらず、もともと脳細胞もいっぱいあるので一生かかっても影響が出るほど減らないのだそうです。

逆に、30歳を過ぎたころの方が脳は活発に活動をするようになるとのこと。確かに純粋な暗記力では子供には勝てないが、推理力や論理的な思考能力は30歳を過ぎたあたりから飛躍的に発達するのだそうです。このあたりの話も多少専門的に書かれていたりしますが、対談形式のためにとても分かりやすいです。

他にも、

-脳は疲れない。疲れたと思ったときは目が疲れている。
-脳は見たいものしか見ない。脳は自分が混乱しないように都合よく出来ている。
-脳は刺激がないことに耐えられない。まったく刺激がないと自分で刺激をつくり出す。それが幻聴や幻覚。
-脳細胞は減り続けるけれど、海馬の細胞は使うほど増える。
-脳は物事を画一的に見ようとする。
-人間が整理できる記憶は7個ぐらい(マジックナンバー7)。
-脳の仕組み上、やりはじめないとやる気は出ない。

なんてことがわかりやすく書かれています。

あとは、「DHCはまったく摂取しなくてもなくならない」や「筆者の池谷氏は九九ができず、公式も覚えられなかったので、試験の度に毎回公式を導き出していた」「頭を良くする薬や食べ物はあるにはある」といった雑学っぽい内容にも触れられていて、読んでいて飽きないです。

脳に興味はあるけどその手の本は難しくて苦手という人や、単に娯楽本を読みたいという人にもお勧めできる一冊です。

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