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次期Androidは衛星通信をサポート。GoogleのSVPが明かす

対応端末の価格が上がりそう

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Image: coffeemill/Adobe Stock

GoogleでAndroidやChromeなど主にモバイル製品を担当するSVPのHiroshi Lockheimer氏は9月2日、Androidの次期バージョンで衛星通信のサポートに向けて設計を行っていると明らかにしました。

2008年に登場した初のAndroid搭載スマートフォン「T-Mobile G1」では「3G+WiFiを機能させるのは大変だった」と振り返りつつ、現在、衛星向けの設計を行っており、「Androidの次のバージョンで実現するために、パートナーをサポートできることに興奮している」としている。

スマートフォンでの衛星通信といえば、間もなく発表されるiPhone 14に衛星通信を用いた緊急通信システムが搭載されるとの噂もあります。また、米通信キャリアのT-Mobileと Elon Musk氏が率いるSpace Xは8月25日、Space Xの衛星通信サービスStarlinkをT-Mobileのスマートフォンで利用可能にし、米国全エリアをカバーする「Coverage Above and Beyond」計画を発表しています。T-Mobileは先のG1を含め、Androidとの結びつきも強そうなので、Lockheimer氏の発言も、このCoverage Above and Beyondに関してのことなのかもしれません。

このほか、MediaTekは8月16日に、ラボ環境ではありますが、スマートフォンに5G非地上系ネットワーク(NTN)接続機能(ようするに衛星通信)をスマートフォンに初めて搭載し、実証実験に成功した発表しています。

日本ではドコモの5G SAサービスが開始され、ようやく5Gも本格的に利用できるようになりつつあるところですが、近い将来、5Gでなかなかカバーできない山岳部や過疎地域などは衛星通信でカバーするようになっていくのかもしれません。

Source: Hiroshi Lockheimer(Twitter)