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4K/HDRプロジェクター「BenQ HT2550」レビュー。初めてのホームシアターにおススメ【AD】

設置場所に注意は必要だけど、大画面で4K映像を楽しめます

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これまでもBenQの製品はいくつかレビューさせてもらっていますが、今回は4K/HDR対応のDLPプロジェクター「HT2550」をお借りしました。

2018年2月に発売された製品で、4K/HDR対応ながら20万円を切る(執筆時点での実売は16万円弱)価格が大きな魅力。高画質なホームシアターを今まで以上に身近にしてくれる製品です。

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入力はHDMI 2系統 + ミニD-Sub 15ピン

インターフェースはHDMIが2ポート(HDMI2.0 & HDCP2.2、HDMI1.4a & HDCP1.4)。4K@60Hzに対応しているのは、HDMI 1(背面向かって左側)のほうです。ミニD-Sub 15ピンや、背面右下に盗難防止のロック穴がある辺りは、企業での利用も想定しているのでしょう。

2つあるUSBのうち、mini-Bはビデオカメラなどの接続用、Type-Aはプロジェクター側からの給電用です。

なお、付属品は電源ケーブルとリモコンだけなので、HDMIケーブルは別途用意する必要があります。

操作スイッチの類は上面にありますが、もちろんリモコンでも操作できます。

ちなみにリモコンはバックライト付き。部屋を真っ暗にして映画を観ているような場合でも、ボタンに触れれば光るので、迷わずに操作可能です。

▲消灯中にどこかを押すと点灯します

設置場所には注意が必要

手ごろな価格の4K/HDRプロジェクターなHT2550ですが、注意しなければいけない点もあります。それは設置場所。

低価格ゆえなのか、レンズの位置を調整するレンズシフトは非搭載。上下方向に対しては、台形補正もあるのである程度調整できるものの、水平方向の調整が行えません。このため、投影面に対してプロジェクターを正面に設置する必要があります。

▲縦方向のみ台形の補正が可能

タンスの上などに設置しようと考えている場合は、投影面の正面に設置できるかを十分に検討しておく必要がありそうです。

▲正面に投影したら、見事にドアに重なってしまいました

とはいえ、ある程度の大きさで投影してしまうと、多少のゆがみは気にならないものです。余程神経質でないのなら、若干正面からずれている程度なら、許容できると思います。

▲頑張って位置を調整。実際には右方向に傾いて投影しているのですが、あまり気にならない?

ちなみに試用中は、下図のように高所に設置して使っていました。プロジェクターの設定では天吊を選択。上下方向の微調整のため、ノートや本をはさんでいます……。

画質メニューは豊富も、とりあえず弄る必要はなし

肝心の画質ですが、スクリーンを使わずに壁にそのまま投影しても十分クリアに観られました。

今回は4K対応のFire TV Stick 4Kと4K非対応のChromecastで試しましたが、やはりというか、4Kでの綺麗さは目も見張るものがあります。

▲4K映像(Copyright (c) Amazonプライムビデオ : RAKUEN 三好和義と巡る楽園の旅)

明るさは2200ANSIルーメンあり、昼間の部屋の中ではやや見ずらくなるものの、そのままでも十分視聴は可能です。カーテンを閉めればまったく問題はないレベルだと思います。

▲先の画像は、日中カーテンを閉めた状態。こちらは開けた状態です(Copyright (c) Amazonプライムビデオ : RAKUEN 三好和義と巡る楽園の旅)

HT2550にはプリセットが4つとユーザー設定が可能な2つ、計6つのピクチャーモードを搭載しています(Bright、Vivit TV、Cinema、Sports、User 1、User 2)。

各モードは、マニュアルによると下記の通り。

  • Bright:画像の輝度を最大限明るくしたモード。明るい部屋で視聴する場合などに使用。
  • Vivid TV:Cinemaモードよりも若干明るい設定。リビングなど照明が暗めの室内で使用。
  • Cinema:彩度とコントラストが最適なバランスの設定。
  • Sport:明るい部屋でスポーツゲームを鑑賞するためのモード。

通常はCinemaに設定しておけば問題ないはずですが、各モードでかなり見た目が変わります。好みの感じになるよう、設定にこだわってみるのもいいかもしれません。プリセット以外にも、輝度や色合いなどを個別に調整可能です

ただし、入力ソースでHDRが有効の場合、ピクチャーモードは変更できません(Cinemaに固定)。

▲Brightモード。映像:「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」 Copyright (C) Universal Studios

▲Cinemaモード。映像:「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」 Copyright (C) Universal Studios

ピクチャーモードには上記の6つのほかに、解像度が1920×1080に制限されるものの、ファンの音が静かになるSilenceと、3D映像を楽しめる3Dモードもあります。

予想以上にスピーカーがいい!

実は今回の試用で一番驚いたのが、映像ではなく音の良さ。HT2550のスピーカーは5Wですが、搭載しているCinemaMaster Audio+ 2オーディオ・エンハンサー技術のおかげなのか、とてもクリアで迫力のある音が聞こえます。

そして、こちらも映像と同様に6つの設定を切り替え可能。シネマモードでは低・高音を強調したり、スポーツモードでは中音域を強化するなど、それぞれの特性に合わせたセッティングがなされています。

ユーザーモードでは、イコライザーを調整して自分好みの音も作れます。ここまで音に力を入れているプロジェクターは、少し珍しいのではないでしょうか。

ChromecastやFire TV Stickを接続すれば、Amazon MusicやSpotifyなども再生可能なので、BGM的に使うのも良さそうです。

▲再生中はカバーアルバムなどが表示されます(Amazon Music 「小さな冒険者」)

ただし、音量を最低にしても、それなりに大きな音が出ます。夜間の利用には注意が必要かもしれません。

初めてのプロジェクターとしてはおススメ

最初にも書きましたが、HT2550の大きな魅力は、その価格。4K/HDR対応でありながら、実売で16万円弱というのは、ホームシアターを持ちたいと思っている人にとっては、購入しやすい価格ではないかと思います。

家でゆっくりと、大画面での映画やスポーツ鑑賞を楽しみたいと思っているものの、なかなか4Kプロジェクターにでは手が出ないと思っていたなら、選択肢として検討に値する製品だと感じます。

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