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世界的に睡眠時間は減少気味、日本はワースト2位の短さに。Zepp Healthが「2021年世界睡眠ホワイトペーパー」発表

こういう集計、各メーカーから出して欲しい

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スマートウォッチAmazfitシリーズを手掛けるZepp Healthが、世界睡眠の日(3月18日)に合わせ、自社製品ユーザーの睡眠の特徴を分析した「2021年世界睡眠ホワイトペーパー」を発表しました。

ホワイトペーパーの主要トピックとしては下記の通り。

  • 世界全体の平均睡眠時間は、2020年に比べて減少している。
  • ベルギーのユーザーの睡眠時間は7時間30分と世界で最も長い。
  • 日本のユーザーの睡眠時間は、6時間44分と世界でワースト2位の短さ。
  • 毎日の歩数と睡眠スコアに相関関係があり、一定の運動は睡眠の質の向上につながる。
  • 平均7~8時間の睡眠をとることで、身体をよりパフォーマンスが高い状態に維持ができるようになる。
  • 全世界の調査対象サンプリング人口の約16.3%が毎日昼寝をしている。

まず世界の平均睡眠時間ですが、2020年が7時間11分だったのに対し、2021年は7が時間9分に減少。男女別では、男性が7時間2分、女性が7時間17分となっています。

そんな睡眠時間、日本を含む東南アジア諸国は、欧米諸国と比べて顕著に短い傾向が確認できるとのこと。平均睡眠時間が長い上位3か国はベルギー、アイルランド、オランダで、それぞれ7時間30分、7時間29分、7時間28分。一方、ワースト3か国はインドネシア、日本、マレーシアでそれぞれ6時間36分、6時間44分、6時間46分でした。ただ、上位と下位、意外と差がないかなというのが正直な感想です。

▲世界の平均睡眠時間のヒートマップ

また、BMI(ボディマス指数:肥満度を表す指標として国際的に用いられている体格指数で、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で求める)と睡眠時間の関係も公表されています。データによると、7時間以上の睡眠をとった場合、BMIや安静時心拍数、睡眠スコアのすべてが良い結果を示しているとのことです。

肥満度が高いから睡眠時間が短いのか、睡眠時間が短いから肥満度が上がるのかは定かではありませんが、面白いデータです。

▲BMIと睡眠時間の関係。睡眠時間が短い人ほど肥満度が高い傾向にあるのがわかります

また、適切な運動は睡眠の質を向上させるということが分かるデータもありました。毎日の歩数が4000~2万歩のユーザーは睡眠スコアが高い傾向にあります。2万歩を超えるとスコアが落ちるのは、疲れすぎてもダメということでしょうか。

▲毎日の歩数と睡眠時間と睡眠スコアの関係

最後に昼寝。ここでの昼寝の定義は午前11時から午後6時までの間に20分以上の睡眠をした場合、昼寝をしたと定義しています。2021年は、世界の人口の16.3%が毎日平均51分の昼寝をしていたとのこと。

毎日昼寝をする人が多い国の上位3か国はベトナム、中国、スペインの順。昼寝をしない国はトルコ、アイルランド、ニュージーランドの順でした。

Healbeの発表では、日本は昼寝をする人の割合が欧米の2倍以上ということでしたが、Zeppからはそうした情報は出ていません。結局のところ、日本人の昼寝は多いのか少ないのか、気になるところです……。

追記(2022/3/22):Zeppが日本人の昼寝に関する情報を追記してくれました。2020年と比較し2021年には昼寝をするユーザーの割合が約2倍に増加したものの、他国と比較して昼寝ユーザーの人口比率は極端に多くも少なくもない状況とのことです。

これまで少なかった昼寝をするユーザーが、やっと他国並みになったというのは、在宅ワークが増えた関係なのかもしれません(職場では昼寝をしづらいとか)。

ともあれ、2021世界睡眠ホワイトペーパーでは、このほか日本人に関する集計データなども記載されているので、一度目を通してみると面白いかもしれません。