話した言葉を瞬時に翻訳!ウェアラブル翻訳機「ili(イリー)」は海外旅行をもっと身近にするかもしれない

2017.1.31

Logbarが昨年1月に公開していたリアルタイム翻訳デバイス「ili(イリー)」を正式に発表しました。

旅行というシチュエーションに特化した翻訳デバイス

リアルタイム翻訳というと、スマートフォンを使ってすでに実現できたりしますが、ネット環境がないところでは使えないというのが難点。

その点、iliはネットワークが不要ですべてローカルで完結する製品です。

ローカルでのリアルタイム翻訳というと、最近公開された画像をリアルタイムに認識して翻訳するGoogle翻訳はネットワークのないローカル環境でも利用できますが、大喜利状態になっているのを見てわかるように、翻訳精度に難点があります。

その点iliは、使用するシチュエーションを旅行に限定。
こうすることで、言葉の持つ意味を狭め、翻訳精度を大幅に向上しているということです。

例えば「高いです」という日本語があります。
単にこの言葉だけを見ると、背が高い低いの「高い」、値段が高い安いの「高い」、声が高い低いの「高い」など色々な意味がありますが、iliでは「旅行」に特化した辞書を内蔵しているため、買い物などで利用する「高い」である「it is expensive」と翻訳してくれます。

これが常に正しい結果とは限りませんが、旅行・観光に限るなら正解となる確率は高いはずです。

翻訳は一方向

そんなiliですが、翻訳は常に一方向しかできません。
どういうことかというと、自分で持って、「日本語 → 英語」に翻訳はできますが、それを相手に渡して今度は「英語 → 日本語」に・・・という使い方ができません。
専用の管理ステーションを使って書き換えることはできるということですが、利用できる辞書は常に1つだけとなっています。

なので、自分の言いたいことは伝えられるけど、その返答をヒアリングするという努力は必要です。
もちろん、もう一台用意し、相手が「英語 → 日本語」で使うなら双方向での利用は可能です。

でも自分の言いたいことを伝えられるだけでもかなり便利ですよね。

ちなみに、現在利用できる言語は日本語、英語、中国語で、韓国語が夏頃に対応予定。その他の言語も鋭意対応中ということです。

余談ですが、相手の言葉をリアルタイムに翻訳してくれるMumanuというイヤホンも登場予定です。
この2つを組み合わせれば最強じゃないか・・・。

長文は苦手 ワンセンテンスに区切って翻訳を

翻訳する際は、長文は苦手なので、できるだけ短いワンセンテンスに区切って翻訳すると認識精度が上がるということです。
オンラインの翻訳を使うときに、日本特有の冗長な言い回しではなく、簡潔な日本語にするとうまく翻訳できるというのと同じですね。

4月下旬からは空港でのレンタル開始

気になるのがいつから使えるのか?ということですが、グローバルWiFiでおなじみのビジョンが4月から空港でのレンタルを開始するそうです。

これ持って海外旅行行きたいなぁ。

また、6月には「ili for Guest」として法人向けにサービスを開始します。
これは訪日外国人(ゲスト)を迎える法人が使えるサービスで、ゲストに利用してもらうことでコミュニケーションを円滑にしてもらおうというもの。
インバウンドビジネス向けですね。

個人向けには2017年中にリリース予定ということですが、今回発表したiliとは別製品になるそうです。

外観

ざっくり外観レビューです。

まず正面。メインのボタンがあります。
これの長押しで翻訳、単押しで前回翻訳したものを再生できます。
相手が聞き取れなかったりした場合に使う機能ですね。
上部にはマイクもあります。

背面にスピーカー。

向かって左側面にあるボタンを押すと認識した音声を再生できます。
翻訳結果がおかしかった場合などに、なんと認識していたのかを確認する機能です。

右側面が電源(?)。

下面にmicroUSB。
充電もここで行います。
なお、バッテリーの持ちですが、連続で翻訳し続けると約2時間程度、普通は1日は持つだろうということです。

上面にもマイクがありますが、これはノイズキャンセリング用とのこと。
列車などでも音声認識が正しくできるようにするためだそうです。

使ってみた

実際にタッチアンドトライで使ってみました。

失敗例も交えているので、どんな感じなのかわかるんじゃないかと思います。

コミュニケーションが捗りそう

海外旅行の大きな壁の一つが言語ですが、それを見事に壊せそうな、インパクトのある製品ですね。

ところでこの「ili」という製品名ですが、人(i)がこの製品(l)を挟んでコミュニケーションしている様子を表しているそうです。

開発元のLogbarには、かつては魔法と呼ばれ、最後には詐欺とまで言われてしまったRingという黒歴史があるだけに、iliはどうなんだろうと心配していたのはここだけの話。

しかし囲み取材の中で、吉田CEOが「Ringは失敗だった。仕組みを複雑化しすぎてしまったので、iliは極力シンプルにした」とおっしゃっていたので反省点を活かせるなら今度はきっと大丈夫だろうと、一気に期待値があがりました。
というか、早く使いたい!

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