玉村 豊男
集英社 ( 2009-06 )
ISBN: 9784087204988
おすすめ度:
久々に書評、というほどでもないですが、面白かったのでご紹介。
タイトルだけをみると、なんて夢のないことを!っと思ってしまう人もいると思いますが、実際にはそういう悲観的な意味合いではありません。
今日よりよい明日はない。この言葉を借りて私がいいたいのは、決して未来を悲観せよということではありません。そうではなくて、いま目の前にある現実を楽しもう、ということなのです。いまそこにない、わけのわからないものを追いかけずに。
と書いているように、不確定な未来を気にして過ごすより、今をもっと楽しもうというメッセージです。
全6章の構成ですが、最初の1章~2章がタイトルである「今日よりよい明日はない」への回答となっています。第1章の「なぜ夢を見なければいけないのか?」は言われてみれば確かにその通り!っと思える内容です。大きな夢を持って、それに向かって日々努力する ― というのが当たり前のように言われている中で、「いやいやちょっと待てよ、おかしいよ」っという著者のメッセージが新鮮に感じられました。
成熟した社会において必要なことは、大きな夢を掲げてそれに向かって突き進むことではなく、コツコツと現実の問題を解決していくこと。一見当たり前のことですが、それが出来ていないということを再認識させられました。

雑誌、Lapitaのおまけ万年筆第4弾、Whiteです。写真は左から、ペリカンM400、おまけ第3弾のALWAYS、第4弾のWhite、モンブラン114。基本的なデザインはALWAYSと同じですが、全長が3mmぐらい長くなっています。114とほぼ同じサイズ。
ALWAYSは配色がちょっと派手だったので使う気にはなれませんでしたが、今回のWhiteはなかなかいい感じではないでしょうか。白い万年筆自体、とても少ないのでそういう意味でも貴重かも(知っているのは、ナガサワ文具がオリジナルで作ったプロギアミニの白と、キャップレスでも白があった気がする。あとはペリカンのホワイトトートイスぐらい)。
書き味などはあまり期待はしていませんが、ちょうど普段使い用に赤インクを入れるペンを物色していたので、これに入れて使ってみようかと思っています(普段使いが114なので、M400だと大きすぎる気がして、プロギアスリムミニでも買おうかと思っていました)。
それにしても、今号のLapitaには万年筆の記事なんてないのに、よく万年筆をおまけにつけましたね・・・。これからも恒例行事として続いていくことを期待しています。

28日発売の趣味の文具箱11を購入しました。文房具のムック本ですが、大半は万年筆絡みの内容です。まぁ、それを目当てに購入しているわけですが。
今回は色々なインクの粘度とphを調べた特集が興味深かったです。万年筆をあまり使わない人にはピンと来ないかもしれませんが、インクによって水っぽくバシャバシャした感じだったり、ネットリとしていたりと結構違うものなのです。
結果をみると、モンブランは全体に粘度が高め、ペリカンは低めという感じでした。全色を使ったことがあるわけではないですが、モンブランのレーシンググリーンやボルドーとペリカンのロイヤルブルーを比べると、感覚的にもペリカンの方がフローがいい(粘度が低い)と感じます。なので、次のインクを購入する時の参考にはなりそうです。ちなみにパイロットの色彩雫シリーズも粘度が高めでした。
しかし、この本を見てると新しい万年筆が欲しくなるなぁ。
普通の人がこうして億万長者になった――一代で富を築いた人々の人生の知恵を読み終わりました。約2時間。
高額納税者1万2000人に対してアンケート調査を行い、1000名近い回答から高額納税者(億万長者)の共通項をとらえてまとめたという感じです。比較対照として普通の人のアンケート結果もあるのがポイントです。
いくつかの結果を見てみると、億万長者はお金には執着せず、行動の結果としてお金をとらえていますが、普通の人は、お金を稼ぐことが目的になっていたり、億万長者の方が普通の人よりも節約を心がけていたりと面白いように正反対の回答が出てきて興味深いです。
他にも「自分なりの人生観を持つ」、「メンターから学ぶ」、「周囲から応援される人になる」など自己啓発本によく出てくるキーワードが並んでおり、億万長者の多くがそれらを実践したからこそ、成功しているということがわかります。
しかし、「お金が目的ではない、お金があっても幸せとは限らない」という話を聞くたびに、「それってお金持ちの理論だよなぁ」っと思ってしまう私ははひねくれ者なのかもしれません。
リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なことを読み終わりました。約2時間。
「お客様第一主義」というのは、いまでは掲げていない会社の方がめずらしいというぐらいに当たり前の考え方になっていますが、形式化してしまっている事が多いのも事実でしょう。そんな中で本当の意味での「お客様第一主義」を実践しているホテル リッツ・カールトン。なぜリッツ・カールトンでは、そんなサービスを実践することが出来ているのか、それを踏まえて自分というブランドを作るにはどうしたらいいのかということが書かれている本です。
従業員がお客様第一で働く為には、従業員がその仕事(環境)に満足していなければいけない、というリッツ・カールトンの考え方は大賛成。よく、お客様の為なら自分を犠牲にしてでも・・・という話を聞きますが、それでは最高のサービスなんてできるわけがないのです。
全体的に、経営者層がターゲットのような内容になっていますが、「サービスとは何か」ということについて深く考えさせられる一冊です。
- レバレッジ英語勉強法
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- 発売元: 朝日新聞出版
- 価格: ¥ 1,365
- 発売日: 2008/04/04
- おすすめ度

レバレッジ英語勉強法を読み終わりました。約1時間。
ネイティブであるアメリカ人でさえ、文法的に間違って話していることは往々にしてあります。前置詞がひとつでも違っていればテストは「×」ですが、実際の会話では、意味さえちゃんと通じれば「○」なのです。
英語を自由に話したいのなら、まず、「正しい英語を話す」という思い込みを捨てることです。
「間違えてはいけない」というのは、学生時代に刷り込まれた受験のルールであり、実際のビジネスパーソンのルールではないと認識しましょう。
こんな感じで、完璧でなくてもちょっとしたコミュニケーションをとれる程度に英語を身につける、しかも自分の得意な偏った分野だけに集中し短時間でものにする勉強法を紹介しています。これについて、Amazonの書評にとてもわかりやすい例えがありました。
50ccのやかんでお湯を沸かすのと、1リットルで沸かすのとでは、沸点に至るまでの時間も労力も圧倒的な差がある。早くお茶を飲みたい場合は、50cc で沸かすべきだ。しかし、こと英語になると、1リットルはおろか、100リットルや1000リットルでお湯を沸かそうとしている人が多い(多分に漏れずこの本を読む前の私もそうだった。。。)
50ccで沸かすお湯のように、自分に必要な1杯のお茶のような範囲を絞った英語学習によって、これまでの学習法とは比較にならないほどの結果を短時間で得られる。もう1杯飲みたければ、もう一度50ccで沸かせばいい。多くの人はその間に、まったく沸点に達しない1000リットルの水を沸かそうと躍起になり、結局話せないと挫折してしまう。
ペラペラで完璧な英語はもはや世界の主流ではなく、また、ネイティブスピーカもノンネイティブに完璧な日本語など求めてはない。このことは日本に来ている外国人に完璧な日本語を求めていないのと同じで片言の日本語でもコミュニケーションはとれるものです。こういった状況で日本人が「L」と「R」の完璧な発音を気にしても時間の無駄、というのが著者の主張ですが、これにはなるほどとうなずいてしまいました。
また、英語のニュースを聞いたり、海外の映画を字幕なしで見たりするという、よく言われている勉強法についても興味のないニュースを聞いても身にはつかない、海外映画やドラマを字幕なしで見て理解するには同時翻訳レベルの高い英語力が必要であり、英語に自信がない人はやるべきではないなど、これまでの勉強法をバッサリと切り捨てています。
「なんとなく自分でも英語ができるようになるんじゃないか」という気持ちになれる一冊です。
できる人の直感力―あなたの潜在能力が目覚める30のメソッドを読み終わりました。約1時間。
「直感」というとどうしても、「よく考えもせずにする安易な判断」と受け止める人も少なくありません。しかし、いわゆる「安易な判断」と「直感的判断」には大きな違いがあるのです。直感的な判断について、「後から振り返ってみれば」、それなりに論理的な説明もできることが多いのです。しかし、直感がまずひらめいたときには、その説明ができません。直感的判断は、脳内では論理的判断よりも高速なルートで処理されアウトプットされるものです。だから、「後からなら論理的にも説明できる」のが当然なのです。
表紙の裏に書いてある文章の引用ですが、この文が本書の内容をよくあらわしていると思います。「直感」という突然なにかがひらめいたりするような、ある種、神秘的な感じを受けますが、本書で説明されている「直観」はそういったものではありません。むしろ、もっと論理的な内容です。本文中でも「直観力の反対語は論理力ではない」と述べられています。「知識や論理は直観的に判断するための補助線のようなもの」とのことです。つまり、本書で述べられている「直感力」とは知識や経験の積み重ねによって得られる、判断するための知覚力ということです。
本書ではこの「直感力」を鍛えるための30の方法が紹介されているのですが、特に興味深かったのは、第5章に書かれている「自動的な判断基準に頼らない」というもの。要するにセオリーや常識といったものですが、これらに頼るのは自分で判断する必要がないので非常に楽な反面、直感力はまったく鍛えられません。むしろ、セオリーなどを疑って、「本当にそうなのか」と自分で考えることこそが直感力を鍛えることになるとのことです。
本書ではほかにも具体的な事例をあげて直感について説明されており、いままでなんとなく論理的とはかけ離れたところにあるように感じていた「直感」について知ることができました。短い時間でさらっと読める内容なので、読んで損はなかったと思います。
リストのチカラ [仕事と人生のレベルを劇的に上げる技術]を読み終わりました。約1時間30分。
本書は「リスト」を活用して仕事と人生の質を高めるための本です。本書で言う「リスト」とは、「~か条」「~つのコツ」「~つの原則」「~訓」「~戒」といった「箇条書きの形にまとめられた知恵やコツ」のことです。
「はじめに」の出だし部分ですが、本書の内容が端的に表現されていると思います。なんだか難しそうにも感じますが、身近なところ(?)では「調味料のさしすせそ」や「電通鬼10則」が有名なリストですね。最近では「犬と私の10の約束」なんかもリストと言えるでしょう。
前半部分では色々な場面で役に立つ50のリストが解説と共に掲載されています。後半では実際に自分でリストを作る方法が解説されています。
特に後半部分は、リストを作るための(箇条書きのための)要約の方法や、読書メモとしてのリストの作り方(使い方)、「夢を見捨てないToDoリスト術」、ブログでリスト型コンテンツ(~つのコツ)の書き方など興味深い内容が多く載っています。LifeHacksに通じる部分も多いようです(というかLifeHacksそのものかも)。
自分でリストを考えることによって、リストを作ろうとしている事柄に対してより深く考えることができ、それこそがリストを作る効用ではないか、っと考えさせられました。
勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイドを読み終わりました。約1時間。
経済的・精神的に自立した女性になるためにはどうすればいいか、ということが書かれた内容です。まえがきに、
もともとこの本は20代から30代の女性に向けて書いたものですが、今は男性であっても生涯雇用は保証されなくなり、年功序列もなくなってきたため、インディペンデントでいることは、男女ともに、安定して幸せにいくるための必須条件となりつつあります。
とあるように、基本的には女性向けの内容ですが、男性が読んでも得るものは多いと思います。
インディ(経済的・精神的に自立した生き方)になるための6つ約束
+愚痴を言わない
+笑う、笑う、笑う
+姿勢を整える
+手帳を持ち歩く
+本やCDを持ち歩く
+ブログを開く
などは、1つ1つは簡単なことですが、確かに効果がありそうだと思える内容でした。
あっさりと読める内容なので、これまで筆者の他の著書を読んだことがないという人にも気軽にお勧めできる本です。
最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術を読み終わりました。約1時間30分。
個人の才能や努力に頼らず、誰がやっても同じ結果がでるような仕組みづくりをすることの重要性が書かれている本です。要するに作業をどんどんチェックシート化していこうということなのですが、この考え方自体には目新しさはありません。ただ本書では、チェックリスト化することによる効果やどのようにチェックリストを作ればいいのかなどを事例を交えて紹介している点、内容もシンプルでわかりやすいという点で読んで損はないと思います。
チェックリスト化以外にもできるだけシンプルに考え、楽をすることを考えるなどの要点もわかりやすく解説されています。
上記内容だけをみると、ライフハック系の内容かと思いますし、私もそのつもりで読んでいたのですが、本書の最終章で
「仕組み」仕事術と一見似ているものに、「ライフハック」があります。どちらも、効率的に仕事を進めるためのものという点では通じるところがありますが、私は、このふたつは実質的に異なる考え方であると考えています。
というように明確にライフハックではないと書かれています。筆者によれば、ライフハックは小手先のテクニックで、本書に書かれている「仕組み」仕事術は「仕事の骨組みを検討し、最適な方法を組み立てること」なんだとか。
言われてみれば、そんな気もしますが、私には書かれていることがライフハックとそれほど違うとは思えませんでした。