docomoとauが5月1日からのSIMロック解除方針を発表

2015.4.23
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総務省のまとめた「SIMロック解除に関するガイドライン」の改正を受けて、docomoとauがその対応方針を発表しました。

SIMロックとは

そもそもSIMロックってなに?という人も多いんじゃないかと思いますが、docomoやau、softbankで購入した端末は、基本的にはそれぞれのキャリアで契約したSIMしか利用することができなくなっています。

例えば、docomoで購入したスマートフォンにsoftbankのSIMを挿して利用することはできないわけです。

これは対応する周波数うんぬんという話ではなく、ソフト的に他社のSIMを受け付けないという設定がなされており、これがSIMロックという仕組みです。

総務省の「SIMロック解除に関するガイドライン」

総務省が発行しているガイドラインで、急に出てきたわけではなく以前からあったものです。ただ、従来は各社の対応する周波数帯の違いなどからSIMロックを解除することにさほどメリットがなく、ガイドラインも「対応することが望ましい」という緩いものとなっていました。

しかし、LTEが普及するなどし各社間で端末の相互に利用する障壁が低くなってきたり、SIMロックが携帯料金の高止まりなどの原因になっているという考えから昨年12月にガイドラインが改正されました。

この改正されたガイドラインは「5月1日以降に発売される端末について適用される」とされており、その対応を各社が発表したわけです。

docomoとauの対応

まずdocomoですが、5月1日以降に発売される端末については、

  • インターネットからの受付では手数料無料
  • 電話、店頭での受付は手数料3,000円
  • 端末購入から6ヶ月間はSIMロック解除不可

となっています。

次にauですが、こちらもほぼ同様で、

  • インターネットからの受付では手数料無料
  • 店頭での受付は手数料3,000円
  • 端末購入から6ヶ月間はSIMロック解除不可

です。

インターネットからの受付については、auの場合は「ご契約中のau契約で購入履歴が確認できるau携帯端末のみ受付可能です。」という注意書きがありますが、おそらくdocomoも同様でしょう。

要するに中古のスマートフォンや白ロムを購入してそれのSIMロックを解除する場合は手数料がかかるということです。

SIMロックの解除は端末購入後6ヶ月はできない

今回の発表では、どちらもSIMロックを解除できない期間が6ヶ月間と設定されています。

ガイドラインにある、

ただし、端末の割賦代金等を支払わない行為又は端末の入手のみを目的とした役務契約その他の不適切な行為を防止するために、事業者が最低限必要な期間はSIMロック解除に応じないことなど必要最小限の措置を講じることを妨げるものではない。

という記述によるものと思いますが、6ヶ月って結構長いです。

契約だけしてSIMロックをすぐに解除、端末を持ち逃げ(主に海外?)というのを防ぐのが目的と思いますが、だったら一括で購入した場合には即時解除でもいい気がしますよね。

そもそもなぜ最低限必要な期間が6ヶ月なのかという説明もなにもないので、この期間が妥当なのかは不明です。

ただ、ガイドラインのこの記述には下記の注記がついています。

ICT サービス安心・安全研究会報告書(案)」において導入の方針が示された初期契約解除ルールが将来的に導入された場合の、同ルールにより通信サービスの契約を解約した利用者への対応については、事業者の体制整備の状況も踏まえ、別途整理する。

この「初期契約解除ルール」というのは、ようするにクーリングオフのことです。一定期間内(7日?)であれば違約金なしに契約を解除できるというものですが、このルールが導入された場合、手元に残される端末のSIMロック解除の扱いについてはこれから考えるということですね。

普通に考えたらクーリングオフした場合、あるいは違約金を払って契約解除した場合には即時SIMロック解除が可能になるべきだと思うのですが、今後どういう風になるのかはわかりません。

SIMロック解除の需要は本当にあるのか?

ネットでの記事を読んだりしていると、なんとなく「SIMロック解除」という言葉に踊らされている(あえて踊っている?)感があるのですが、そもそもSIMロック解除の需要は本当に存在するのでしょうか?

あるかないかでいうと、需要は確実に存在はします。

例えば海外に行く場合。SIMロックがかかっている端末では現地で安い回線を契約して日本から持っていった端末に挿して使うということが出来ませんでした。これがSIMロック解除した端末なら可能になります。

ただ国内での利用に限定すると、ほんとうに需要があるのかは微妙な感じです。

auの場合だとこれまでSIMロックの解除制度自体がなかったうえ、auの回線を利用するMVNOは非常に少ない(2社だけかな?)状況のため、auユーザが少しでも通信費を押さえようと格安MVNOに転出しようと考えた場合、別途端末も用意する必要がありました(au系のMVNOでは不要ですけど)。

このため、auユーザに関しては一定の需要はあると思います。

一方、docomoの場合、SIMロックを解除せずとも豊富なMVNO回線を利用することができます。先に書いた海外で使う場合を除いては、MVNO回線を使う目的でわざわざSIMロック解除をする必要がほとんどないというのが現状です。

もちろん、docomoの端末をauやsoftbankのSIMで使いたいという人も中にはいるとは思いますが、かなりニッチな層ではないでしょうか。

そもそもSIMロック解除が騒がれ始めたのは、Softbankが独占販売していたiPhoneをdocomo回線でも使いたいというのが発端だったと思います。

すでに3キャリアでiPhoneが販売され、SIMフリー版も購入できる現状ではそれほど大きなニーズはないのではないでしょか。

まとめ

そんなわけで、「SIMロック解除」という言葉だけが先行して、それによりどうなるという議論がなされていない気がしなくもないのですが、個人的には解除自体には賛成です。

ただ、SIMロック解除に拘らず、根本的な料金の高止まりなどの対策を進めてほしいなぁとも思っています。

余談:キャリアを跨いだときにモバイルSuicaは使えるのか?

格安MVNO会社で販売しているSIMフリー端末はFelicaが載っていてもモバイルSuicaには非対応となっています。

これは、Suica側の縛りで端末と事業者が紐づいていないといけなかったり認証が必要だったりするから、らしいのですが、docomoやauで販売されているもとからモバイルSuicaが使える端末はSIMが刺さっていなくてもその機能を利用することが可能です。

なので、例えばdocomo端末をSIMロック解除し、au回線を利用する場合でもモバイルSuicaは利用可能だと思います。ただ、docomoのiDは起動時にdocomo回線(SPモード)のチェックが入るのでdocomoのSIM以外では利用できません。

(source docomo, au)

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